過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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◆DDBjj51DRA
[saga]
2013/08/21(水) 20:25:01.14 ID:m4JKCLtB0
6連続!?休む暇も無くシリアスか! 悪くないな
【KUZUKI 〜灰色の暴力〜】
《現地時間 05:20》
ドイツ[アインツベルン城]
『クズキ、気を付けろ。強力な魔力と、悪意を感じる……』
「そうか。現状でも十分気を付けているつもりだが、善処しよう」
葛木とキャスターは現在アインツベルン城の一階、その無駄に入り組んだ通路を堂々と進んでいた。
先ほどのふざけたホムンクルスに捕捉された以上、こちらの存在は既に割れているだろう。
最早隠れる意味も無い。
先ほどから小一時間程このフロアを徘徊しているのに刺客が来ないところを見ると、警戒されているか、もしくは嘗められているか。
『いや、単純に二階で待ち構えているのだろう。気配の位置は上方だ』
「二階、か。行けるものなら、さっさと行きたいのだがな」
小一時間同じフロアを徘徊しているのは、何かの作戦というわけでは無い。
ただ単に、二階へと続く階段が見つからないだけだ。
無駄に入り組んでいると表現はしたが、それは案外無駄ではなかったようである。と言うか、それが目的なのだろう。
「アインツベルンは戦闘に関しては素人同然だと聞いていたのだが――――城の構造は例外のようだな」
『このような誰でも思いついて金さえあれば実行可能な浅知恵を認めるな。私はむしろ素人以下だと評価を下そう』
「ほう?打開策でもあるのか?」
葛木は真剣に尋ねたのだが、それに対してキャスターはクツクツと笑った。
こういった際は主に葛木の経験を元に打破するのが定石なので、逆の立場は珍しいのだろう。
『あるとも。それも、最初からな。貴様が好む策とは思えなかったので黙っていたが、もう頃合いだろう』
「この際だ。大抵のことには目を瞑ろう」
『それを聞いて安心した』
言い終わるよりも早く、キャスターは姿を現した。
右手には紫に輝く光弾。
それを、二階の床――――つまり一階の天井目がけて投げつける。
破壊音。
その光弾が砕いたのは二階の床のみに留まらず、城に一直線の風穴を開けた。
一階からでも、昇ったばかりの朝日が見える。
「―――――――いいのか?こんな形で力の無駄使いをして」
『無駄では無い。これで全フロアに通じる道が出来たのだ、安いものだろう?』
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