過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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855: ◆DDBjj51DRA[sage]
2013/08/26(月) 21:52:36.40 ID:Lpkz/jfM0
間桐邸[玄関]


僕とイリヤスフィールは、間桐邸の玄関でアサシンの帰りを待つ。
完全なお通夜ムードだった。
なぜならば、もうテーブルでは地獄の扉が開いているのだから。
桜が持ってきたものも嫌がらせではあったが、鍋の具材としては十分にあり得るレベル。
だから、あの惨状は実質ランサー一人で作りだしたわけだ。
もう、流石という他ない。

「ぜぇー…ぜぇー……獅子神萬駆、ただいま帰還…!」

「…おう――――おおう!?なんでそうなった!?」

アサシンは爽やかな笑顔を浮かべているが、―――――半裸で血塗れだった。
その背に担いでいるのは、5メートルは有るんじゃないかと言う……なんだアレ。ジョーズ?
こんなサメが日本の近海に居たとでもいうのかこいつは。

「見ての通り、この鮫と水中で戦った結果でござる…!戦闘自体は難なく勝利したのでござるが、初撃の噛みつきを貰って、このざまでござるよ……」

初撃で鮫に咬みつかれてなお戦い、難なく勝つアサシンがここに居た。しかも水中。
いくらサーヴァントとはいえ、アサシンってそんなに戦えるクラスじゃなくね?
……まあ、今更なんだが。

「そうか。…そうかぁ…」

「では早速、桜殿においしく調理してもらって来るでござる!きっと喜んでもらえるとおもうでござるよ!」

アサシンには申し訳ないが、その鮫はきっと僕達の腹には入らない。
そもそも、僕たちは鍋に手を付けないつもりだ。

「いや……僕達は遠慮するよ。実はもう食べちゃったんだよね」

「ぬお!?そうなのでござるか!?鍋、拙者も参加したかったでござる!」

「鍋はまだやってるよ。僕達が食べたのは鍋じゃなくて惣菜焼きそばね」

「……はて?どういうことでござるか?」

「いやー、スーパーの惣菜焼きそばが死ぬほどおいしそうで買い食いしちゃったんだよね。桜には怒られたけど。…色々と」

「…成程!二人とも、いけない子でござるなぁ!!はっはっは!ならば拙者がまとめて三人分いただいてしまうでござるよ?」

「ああ、是非頼む」

というか――――――その言葉を待っていた。



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