過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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◆DDBjj51DRA
[saga]
2013/09/13(金) 23:27:06.25 ID:zzC0ECnN0
【それからの僕達】
「ただいまー、はいシンジ。時計塔からお便りよ」
「―――ああ、わかった。そこに置いておいてくれればいい」
あれから、五年。
サーヴァント達は、当然もういない。
あれから数年で、僕は魔術協会に所属する『魔術使い』となった。
まだ教鞭をとるまでには至っていないが、おおよそ順調だと言える。
時計塔で学んだ訳ではないのだが、そこは一応名門の間桐。協会所属になるのに苦労は無かった。
表向きには爺から引き継いだ土地の管理で稼いでいけるし、生活面では苦労も無い。
桜が未だに引きこもりなのは、この際無視するとしよう。
現在の主な活動は、『聖杯戦争の阻止、管理、早期終結』である。
今回の手紙も、その関連だろう。
何者かがアインツベルンを打倒したことにより聖杯戦争に関する知識と技術が流出したのが原因で、世界各地で聖杯戦争が行われるようになった。
しかし、それら一つ一つの完成度はお世辞にも高いとは言えず、未完成な聖杯が被害をまき散らすこともしばしば。
そうしてこの世界に溜まっていく不純な魔力が、この冬木に集まって渦を成す。
これから幾年も待たずして勃発する、第六次聖杯戦争。
それを未然に防ぐこと―――それが無理でも、先送りにすること。それがこの地に住まう僕の仕事だ。
本来、冬木の管理者は遠坂だが―――あいつはあいつで忙しいらしい。
そして、この事案には衛宮もよく携わっているが、専門が違うのであまり顔を突き合わせることは無かった。
その両名は、世界各地で頻発する聖杯戦争に介入して、未然に阻止、ないし参加して聖杯を処理することで原因を潰すのが専門。
対して僕は―――というより、僕とイリヤスフィールは、冬木の聖杯に直接干渉することで、降霊までの時間稼ぎをしているというわけだ。
『あの人格』が健在ならこんなことをする必要は無いのだが、あれはランサーの影響で一時的に生まれた捻じれ。
今も聖杯の中身があいつだという保証はない。
「…世界各地の歪んだ願いが聞き届けられずに、歪んだ魔力として冬木の聖杯に滞留している―――これを降霊させたら、何が起こるか……」
イリヤスフィールが一時的かつ簡易的に聖杯とリンクをした時には、そんなことを言っていた。
それでも、求める魔術師は後を絶たないだろう。
時計塔は、イリヤスフィールを含む冬木御三家の当主全員が説得した結果、阻止に一応の協力はしてくれているが、勃発してしまえば関係ない。
衛宮、遠坂を含む数名の魔術師が、今も世界の何処かで戦争に関わっている。
そのうちの幾人が、果たして第六次聖杯戦争の阻止を目的として戦っているのだろうか。
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