45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 15:18:44.49 ID:Ev3loo+e0
  
 春香が近づいてくる。 
  
 頼む、俺を― 
  
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2013/06/05(水) 15:19:15.69 ID:Ev3loo+e0
  
 春香が歌っていた。 
  
 歌詞はよくわからない。中国の歌だろうか? 
 さほど大きな声ではないが、その声はとても澄んでいて、今までの春香からは想像できなかった。 
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 15:20:31.55 ID:Ev3loo+e0
  
 春香「――」 
  
 横になる。 
 自分の体に意識を向けると、相変わらず体は熱い。 
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 15:23:01.78 ID:Ev3loo+e0
  
  
  
 P「う…」 
  
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2013/06/05(水) 15:23:27.82 ID:Ev3loo+e0
  
 P「ふむ…」 
  
 頭は妙にすっきりしている。 
 こうして冷静になった頭で考えると、どうもあの薬が原因だと思い至る。 
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 15:24:18.35 ID:Ev3loo+e0
  
  
  
 男は名を高木順一朗といった。 
  
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 15:25:13.57 ID:Ev3loo+e0
  
 さて、順一朗は見ていた。 
 行き倒れの少女が、青年に助けられていくのを。 
  
 きっとあの少女はうまい飯にありつくのだろう。 
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 15:26:15.36 ID:Ev3loo+e0
  
 立ち上がり、ポケットからしゅるっとネクタイを取り出すと、自分の首にたたきつけるようにして数秒でこれを装着した。 
  
 その様は熟練した企業戦士のそれだ。 
 キュッと締め上げると、体内に駆けめぐる力を感じる。 
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 21:03:35.62 ID:Ev3loo+e0
  
 目が覚める。 
 妙に頭がすっきりしている。 
  
 P「ふぁぁ…あふ」 
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 21:04:25.73 ID:Ev3loo+e0
  
 P「春香?」 
  
 風呂場、トイレ、玄関…どこにもいない。 
 が、テーブルの上に紙幣が数枚置いてあるのを見つけた。 
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