50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 15:24:18.35 ID:Ev3loo+e0
男は名を高木順一朗といった。
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 15:25:13.57 ID:Ev3loo+e0
さて、順一朗は見ていた。
行き倒れの少女が、青年に助けられていくのを。
きっとあの少女はうまい飯にありつくのだろう。
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 15:26:15.36 ID:Ev3loo+e0
立ち上がり、ポケットからしゅるっとネクタイを取り出すと、自分の首にたたきつけるようにして数秒でこれを装着した。
その様は熟練した企業戦士のそれだ。
キュッと締め上げると、体内に駆けめぐる力を感じる。
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 21:03:35.62 ID:Ev3loo+e0
目が覚める。
妙に頭がすっきりしている。
P「ふぁぁ…あふ」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/05(水) 21:04:25.73 ID:Ev3loo+e0
P「春香?」
風呂場、トイレ、玄関…どこにもいない。
が、テーブルの上に紙幣が数枚置いてあるのを見つけた。
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 21:05:11.21 ID:Ev3loo+e0
靴からゆっくり足を抜き、部屋に戻る。
テーブルの上の紙幣を見分してみる。
よれよれの紙幣が3枚。もちろん俺の金ではない。
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 21:06:01.46 ID:Ev3loo+e0
冷静に考えてみると、俺らしくないことをしてしまった。
他人と関わるとろくなことにならない。
わかったいたはずだ。
今回のことは店長命令もあって仕方なくやったこと。
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/06/05(水) 21:06:42.38 ID:Ev3loo+e0
『謝謝』
P「…」
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga saga]
2013/06/05(水) 21:15:29.10 ID:Ev3loo+e0
とりあえず駅の方面に向かって歩き出す。
足は自然と小走りになってしまう。
周囲に目をやりながら、道行く人にチャイナ服の少女を見なかったか尋ねた。
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/06/05(水) 21:16:29.15 ID:Ev3loo+e0
P「…は」
80Res/37.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。