31: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/06/05(水) 14:48:12.82 ID:Dq758qPh0
月火「すごい発想だね……それ」
結構冗談で言っているつもりなんだけど、本気で言っていると捉えられているみたいだ。 あたしも一応は人間だぞ？
火憐「……ま、見た限りじゃまだ降り出しそうに無いし、大丈夫だろ」
32: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/06/05(水) 14:48:39.05 ID:Dq758qPh0
火憐「なあ、月火ちゃんって将来の夢とかあんの？」
あたしがそう聞くと、月火ちゃんは驚いたような顔をしてこっちを見た後、堪えきれないといった感じで笑い出す。
月火「あ、あははは！ 火憐ちゃん、本当にそっくりになってきた」
33: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/06/05(水) 14:49:04.71 ID:Dq758qPh0
へえ、兄ちゃんも聞いていたのか。
火憐「で、月火ちゃんは何て答えたの？」
月火「あの時は……夏のことだったんだけどさ」
34: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/06/05(水) 14:49:38.18 ID:Dq758qPh0
火憐「言い聞かせてた？」
月火「そう。 まあでも無いよ」
ん？ 何だよ、言ってる事が無茶苦茶じゃね？
35: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/06/05(水) 14:50:04.41 ID:Dq758qPh0
火憐「良く分からないけど……月火ちゃんらしくねえな」
月火「かもね。 だけどこの夢はよっぽどの事が無い限り、叶えようとは思わないかなぁ」
月火「私はそれで良いと思っているし、それが幸せなんだと思うし」
36: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/06/05(水) 14:50:30.26 ID:Dq758qPh0
火憐「頑張れよ、月火ちゃん」
何を頑張れと言っているのか自分でも分からない。
だけど、そう言っておきたかった。
37: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/06/05(水) 14:51:00.65 ID:Dq758qPh0
火憐「ん？」
月火「火憐ちゃんには、夢ってあるの？」
火憐「えーっと。 それはどういう意味で？ 将来の夢って事か？」
38: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/06/05(水) 14:51:32.02 ID:Dq758qPh0
火憐「兄ちゃんが居て、月火ちゃんが居てくれれば、それで良いよ」
火憐「それだけで充分、あたしにとっては夢なんだ」
そう言うと、月火ちゃんは小さく「そっか」とだけ言った。
39: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/06/05(水) 14:52:48.41 ID:Dq758qPh0
以上で第一話、終わりです。
時間空きますが、一週間置きくらいで投下していく予定です。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/05(水) 16:01:15.81 ID:/0f19NL4o
乙乙！
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/05(水) 16:26:29.93 ID:NZbNmUv7o
乙
きたっっ
新作待ってた
期待！
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