735: ◆Fd7GxqZupI[saga]
2013/06/11(火) 21:28:08.33 ID:Ua1nuxzv0
上条「そうだな。他に気になるのは……アレイスターとか」
禁書「とうま。この時代に来てから私ととうまはずっと一緒にいたんだよ。とうまが知らない人のことは私も知らないかも」
上条「そ、それもそうだな……じゃあ父さんと母さんで」
禁書「とうまのお父さんは信濃の豪族で、もともと上杉方だったけど今は武田方なんだよね」
上条「そういえばそんなこと言ってたな」
禁書「とうまとの血縁関係が反映されてれば簡単なんだけど、どうもそう単純な話じゃないみたいだから、とうまの正体の線で探すのはやめておくんだよ」
禁書「とうまもわかってると思うけど、今北信濃では武田と上杉の勢力争いが激化してるんだよ。もともとそのあたりは有力な豪族たちが独立勢力として点在してたんだけど、武田氏が侵攻してきたときに武田方と上杉方に分かれていったみたいだね」
禁書「きっととうまのお父さんもそのうちの一人だったんだと思うよ。でもさっきも言ったけど北信濃は豪族が乱立していたから城主格とはいっても候補がたくさんいるかも」
上条「うーん……じゃあ母さんは?」
禁書「当然だけど、城主なんかをやってる人がおいそれと他国に来れるわけはないよね。ぎりぎり家臣レベルじゃないと自由に動けないかも」
禁書「しかも刺客なんてことをさせられてるってことはまっとうな身分の人とは考えにくいんだよ」
禁書「あのはまづらって人と一緒かもしれないね」
上条「忍者ってことか?」
禁書「うん。武田に忍者がいたことは有名だけど、けどしいなは無理やりやらされてる、みたいなことを言ってたかも」
上条「それは父さんのことがあったからじゃねぇのか?」
禁書「そうだね。でもこの時代は父系社会だから、夫よりも実家の都合を優先するはず」
禁書「だからしいなも信濃衆の出身なんじゃないかな」
上条「ふーん。で、心当たりはあるのか?」
禁書「そうだね。我ながら単純な気はするけど、でも私たちの世界の人がみんな名の知れた人物だてってことから考えると―――」
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