過去ログ - クリスタ「ユミルを好きになるお話」ユミル「ほう」
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[saga]
2013/06/08(土) 22:56:25.61 ID:9xk72eM00
ユミルが飛び起きて二段目のベッドの底に頭をぶつけていた。私は近づいて、頭を抱える彼女の胸ぐらを掴んだ。
「何が、世界が違うだバカ野郎! じゃあ、こうやって同じ所で寝てご飯食べてるのは、全部偽りなの? 違うよね?」
「ば、そんな単純なもんじゃねえんだよ……」
「私にとっては単純だもん!」
「だもんって……」
「ユミルが言いたいこと言って逃げるなら、私だって考えがあるよ……」
「な、何だよ」
「……ユミルがいる世界に私も行く」
彼女はきょとんとして、それから少し笑った。
「無理」
「なんで……即答するのよ」
「……物理的に不可能」
「じゃあユミルはどうやってそっち側になっちゃたの?」
「そっちって……」
「だって、そっちかこっちかでしょ……ダメなら、ユミルがこっちに来てよ」
「行きたいさ……できるもんなら」
「私もユミルも同じところに向かえばいいじゃない……そうでしょ?」
「でかい隔たりがあるんだよ真ん中に。それこそウォールみたいな……」
「……えい」
ポクッ――
「あだッ……おま」
私はユミルに馬乗りになった。ほとんど本能のままだった。したいから、そうした。
何も考えてはいなかった。ユミルも抵抗の色は見せなかった。
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