過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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◆/op1LdelRE
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2013/06/08(土) 00:33:56.95 ID:9jYWSIZM0
「今何を考えた?」
「いえ何も、全然、全く、これっぽっちも」
瞬間睨まれる。
鋭い……勘も視線も鋭過ぎるだろう。
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11
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/08(土) 00:38:48.79 ID:9jYWSIZM0
「……もういい。馬鹿な話をこれ以上続けても仕方がない。もう一度書き直して明日再提出しろ」
「どうしても駄目ですか?」
「むしろ何故これが通ると思った?」
「いや、先生の願望にもマッチしてるから、その辺の勢いでこう」
「少し黙れ」
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12
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/08(土) 00:42:18.92 ID:9jYWSIZM0
「そ、それに、大学じゃなきゃ勉強できないわけでも、働けないわけでもないじゃないですか?」
腹を抑えながら、でも一応言いたいことは言っておく。
大学に行くばかりが正解ではないというのは、自分の偽らざる本音だ。
実際、大学に行ったからと言って勉強するようになるとは限らない。
以下略
13
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/08(土) 00:47:12.10 ID:9jYWSIZM0
「いいから書き直してこい。話はそれからだ」
「はぁ、了解です」
「ちなみに次もお話にならないものだったなら、私も対話を諦めるからな」
「表現が嫌過ぎる……」
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14
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◆/op1LdelRE
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2013/06/08(土) 00:52:02.45 ID:9jYWSIZM0
とりあえず頷いておく。
しかし良いこと言ってるようにも思えるけど、正直その結論を言うだけなら、俺の腹を二回も殴らなくても良かったよね?
あれですか、欲求不満か何かですか? 何でしたら良いボクシングジムでも紹介しますよ? いやまぁ良いジムも悪いジムも知らんけど。
もちろん口に出したりはしない、超怖いし。
今これ以上のダメージは命に関わる。既に体力ゲージは真っ赤だ。何なら無双乱舞撃ててもおかしくない。いやおかしいか。
以下略
15
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/08(土) 00:56:19.55 ID:9jYWSIZM0
職員室を出ると、真っ直ぐに奉仕部の部屋へと向かう。
部室の前まで到着して扉に手をかけると、抵抗は全く感じられなかった。
つまりは、いつも通り既にあいつがいるということだ。
おつかれ、と軽く言葉をかけつつ扉を開く。
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16
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/08(土) 01:00:14.94 ID:9jYWSIZM0
「あら比企谷くん、どうしたの? いつもより暗い雰囲気のようだけど。十円玉でも落とした?」
「お前俺のテンションがそんなことで下がると思ってんのか」
「十円を笑う者は十円に泣くわよ。そもそもあなたが十円を稼ごうと思ったら、何時間働かないといけないと思っているの?」
「俺をどんだけ劣悪な労働環境に叩き込みたいんだよ、お前は」
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17
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◆/op1LdelRE
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2013/06/08(土) 01:03:29.16 ID:9jYWSIZM0
「んで、いるのはお前だけか。由比ヶ浜は?」
「さっき来れないかもしれないと連絡があったわ。補習があるそうよ。無理して来なくても大丈夫と伝えておいたけど」
「ふーん」
となると、今日は二人だけの部活か。
以下略
18
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/08(土) 01:07:51.43 ID:9jYWSIZM0
「それで、実際何かあったの?」
ぱたんと雑誌を閉じてこちらに向き直る雪ノ下。
透明な視線が、真っ直ぐに俺の目を射抜いてくる。
その余りに整い過ぎた器量のせいで、ともすれば感情に乏しく見えてしまうが、もちろん実際にはそんなことはなく。
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19
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/08(土) 01:12:34.00 ID:9jYWSIZM0
「別に大したことじゃないって。ただ進路調査のレポートの再提出を命じられて、その際ボディに何発かいいのをもらったってだけだ」
「惜しいわね、どうせなら頭にもらえば良かったのに」
「それは平塚先生に言ってくれ」
というか、惜しいの意味もどうせの意味も分からない。
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/08(土) 01:16:27.75 ID:9jYWSIZM0
と、そんな俺の思考を読んだわけでもないだろうが、ふと柔らかな笑みを浮かべる雪ノ下。
思わず見惚れてしまいそうな程に綺麗で清らかな微笑。
しかし、こいつの本性を知っている俺は騙されない。
雪ノ下は、辛辣になればなるほど良い笑顔になるのだ。
端的に、俺をおちょくってる時にこそこいつの笑顔は輝くとさえ言ってもいいだろう。言いたくもないが。
以下略
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