過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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181: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/25(火) 22:15:27.23 ID:V0EWwy6v0
B 悠然と比企谷小町は事態の成り行きを見守っている


「お兄ちゃん起きなさーい!」
「ぐほっ!」
以下略



182: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/25(火) 22:19:26.85 ID:V0EWwy6v0
「ほらほらお兄ちゃん、何いつまでも寝てんの。朝だよ、超朝だよ、早く起きないと。小町の宿題手伝う為にもほら、さぁ起きる起きる」
「うぅ……」

 リングの上ならテンカウントまで寝かせてくれるものを、この闖入者にはその容赦すらないらしく、フライングボディプレスからマウントポジションに移行し、すぐに俺の体を揺さぶり始める。
その間も腹の上の重量感はびた一文変わっていない。おまけに至極自分勝手な動機も漏らしやがった。謎は全て解けたぜ。
以下略



183: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/25(火) 22:24:06.64 ID:V0EWwy6v0
「あ、やっとお目覚め?」
「おぉ、起こされて落とされて、また起こされた」
「え? お兄ちゃん何言ってんの? わけ分かんないんだけど」
「……いいから、まずは俺の腹の上から下りろ」
「あいあいさ」
以下略



184: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/25(火) 22:28:20.60 ID:V0EWwy6v0
「もーホント手間かかるんだから。やっぱりお兄ちゃんには小町がついててあげないとダメだね、小町が甲斐甲斐しくお世話してあげないとダメなんだね、あ、今の小町的にポイント高い?」
「ポイント以前にテンションが高ぇよ」
「またまた照れちゃってー」

 やたらにっこにこしてる可愛い妹から少し視線をずらして時計を見ると、学校がある時とほとんど大差ない起床時刻だった。
以下略



185: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/25(火) 22:34:07.21 ID:V0EWwy6v0
「さ、ご飯にしよー」
「あ? もうできてんの?」
「まさか。一緒に作ろ」
「あいあい了解」
「愛は一回!」
以下略



186: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/25(火) 22:38:11.20 ID:V0EWwy6v0
「ほいお兄ちゃん、トースト焼けたよ」
「おう、あとこれがお前の分の目玉焼きとサラダな」

 二人で手分けしてやればまぁ早い早い。
できた朝食をテーブルに並べて、向かい合わせで朝食を取る。
以下略



187: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/25(火) 22:43:51.59 ID:V0EWwy6v0
 朝方の暴挙は既に完全に忘れてるらしい。
つーかそんな可愛い仕草されちゃ文句も言えやしない。
ジャムを塗りつつ、肩を竦めるだけに止めておく。
しかし朝から襲撃されたこっちがむしろ気を使ってるとか、俺って小町に弱過ぎだろ。

以下略



188: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/25(火) 22:51:00.22 ID:V0EWwy6v0
 昨夜、由比ヶ浜を送ってから帰ってきた後、なぜか俺の部屋で小町からの尋問タイムが始まり、結局根掘り葉掘り聞かれ洗いざらい話させられた。
微妙な表情で聞いていた小町だったが、話の最後に雪ノ下からのお土産のお菓子を渡してやると、表情が一転。
目をきらきらと輝かせて、ぱぁっと明るい笑顔に変わり、そこからテンションが急上昇の天井破り。
なぜか俺の背中をばんばん叩いて「やるなこいつぅ」とかわけの分からんことを言い始めたのだ。誰だよお前。

以下略



189: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/25(火) 22:55:18.84 ID:V0EWwy6v0
「いやー、これが喜ばずにいられますかって。まぁお兄ちゃんみたいなデリカシーのない鈍感の朴念仁には分からないだろうけど」
「そこでいちいち悪口を重ねんでもいいだろ」

 微妙に悪い感じの笑みを浮かべている小町。
何だかなぁ、元々それなりに辛辣ではあったけど、こいつ最近妙に毒舌が増えてきてる気がするんだよな。
以下略



190: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/25(火) 22:59:22.76 ID:V0EWwy6v0
「とにかく小町的には超嬉しかったわけですよ、いえーい。フラグ立ってないのかなーってがっかりする時期もあったけど杞憂だったんだね。やっぱり小町の乙女センサーに狂いはなかった!」
「朝からテンション高いよお前。何? 酒でも飲んでんの?」

 合いの手みたいに拳を突き上げんな、食事中だぞ。
ふりかけみたいに俺の頭にパンの粉がまぶされてんでしょうが。
以下略



191: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/25(火) 23:04:31.75 ID:V0EWwy6v0
「やーやー、とにかく今後に目が離せないね、期待してるよお兄ちゃん」
「だから何の話なんだよ、全く。ほらいいからさっさと飯食え飯」

 そうして普段の倍くらい疲れる朝食を取り終わって暫く。
名状し難い力が働いて、俺が小町の宿題を手伝っていた時のこと。
以下略



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