過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/26(水) 22:37:36.80 ID:sc+fY0ZW0
「それで陽乃さん、折角の休みなのにわざわざ俺なんか呼び出して、一体何を聞きたいんです?」
まぁ逃げ場も無いと分かってしまえば、いっそ腹も括れるというもので。
その後に陽乃さんの指示(?)でテーブルに並んだサンドイッチやらスコーンやらを、遠慮なく頂くことにした。
我ながら変な所で神経が太くなったもんだと思う。
以下略
223
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/26(水) 22:44:22.36 ID:sc+fY0ZW0
俺の言葉ににっこりと微笑みつつ、陽乃さんは手に持っていたカップをテーブルにそっと置く。
雪ノ下もそうだけど、この人も本当に一つ一つの所作が綺麗だよな。
なんで飯食う時でさえ、指の先まで神経使ってんだろ。
一部の隙も無いというか、見られることを意識しているというか。
以下略
224
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/26(水) 22:49:54.41 ID:sc+fY0ZW0
「違うよ比企谷くん、折角の休み“だから”だよ。ほら初めて会った時に言ったでしょ、今度お茶しようねって」
「そういやそんなことも言ってましたね、正直今更って感じが半端ないんですけど」
「うーん、何か熱が足りないよねぇ。こーんな美人のお姉さんとお茶してるんだし、もうちょっと嬉しそうにしてもいいんじゃない?」
「周囲のやっかみの視線がなければ、もしかしたらそう思えたかもしれませんけどね」
以下略
225
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/26(水) 22:53:17.09 ID:sc+fY0ZW0
「またまたぁ、大して気にもしてないくせに」
「んなわけないでしょう、俺は目立たずひっそりと植物のように穏やかな人生を過ごしたい派なんです」
「嘘ばっかり。同じ学校の全生徒を敵に回してもいいって覚悟もあったくらいなんだし、見知らぬ他人の敵意なんて物の数じゃないでしょ」
「む……」
以下略
226
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/26(水) 23:00:11.29 ID:sc+fY0ZW0
「まぁ雑談じゃなくて大事な話をしたいって言うのなら、そうしてあげるのも吝かじゃないよ」
「何で俺が頼んだみたいに……」
「んー、何の話をしよっか、色々聞いてみたいことあるしねぇ――」
「……お手柔らかに」
以下略
227
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/26(水) 23:06:41.18 ID:sc+fY0ZW0
「うん、それじゃあ最初は軽い感じで一つ」
「何です?」
「雪乃ちゃんとキスくらいした?」
「ぐっ……げほっげほっ!」
以下略
228
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/26(水) 23:11:59.23 ID:sc+fY0ZW0
「わっ、汚いなぁもう」
「誰のせいですか、誰の!」
「あ、涙目。へぇ、上目遣いだとちょっと可愛く見えるよ」
「嬉しくない……というか、まずそもそも俺たちはそんな関係じゃありませんから。そんなことしてるわけないでしょう」
「そんな必死になんなくてもいいっていいって、ムキになると余計に怪しく見えちゃうぞ」
以下略
229
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/26(水) 23:18:22.93 ID:sc+fY0ZW0
だって勝ち目なんて全くないし。
正直素手での殴り合いでも普通に負けると思う。
いや、我ながら情けない話ではあるが。
そんな俺に対して、けれど陽乃さんは追撃の手を緩めてはくれない。
以下略
230
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/26(水) 23:26:44.40 ID:sc+fY0ZW0
精々どつき合いがいいところだ。
それだって実質俺が一方的にやられてるだけなので、正確にはどつき合いですらなく、ただのどつかれである。
何それ、悲しい……どうせなら部費でサンドバッグでも買ってもらえませんかね?
殴るの大好きな顧問の先生もストレス発散が捗ると思いますよ。
以下略
231
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/26(水) 23:32:27.81 ID:sc+fY0ZW0
陽乃さんはそう言って、からからと楽しそうに笑う。
笑われる俺はというと、やはりどうにも憮然とする他なく。
というか何が大丈夫なのかさっぱり分からない。
しかし、俺をからかうのってそんなに楽しいのだろうか。
何? 俺ってリアクション芸人でも目指すべきなの?
以下略
232
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/06/26(水) 23:38:50.23 ID:sc+fY0ZW0
「陽乃さん」
「ん? 何かね、未来の義弟くん」
「その呼称は将来本当にそうなった男に言ってやってください」
「だから期待をこめてそう呼んでるんだけどなぁ」
「……一度聞いてみたかったんですけど」
以下略
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