過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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278: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/06/30(日) 01:07:29.79 ID:ChvAzoBW0
「……姉さんの、言う通りかもしれないわね」
「は? お前何言ってんの?」
「姉さんはいつだって、私より優れていた。奉仕部で関わってきた事柄も、それこそ姉さんならもっと綺麗に上手く解決できていたはずよ。あなたのことだって、きっと……」
「そんなの言い出したら切りが無いだろ。そもそも現実そうなってないんだから、そんな仮定なんて無意味だよ。奉仕部の部長はお前だし、事態の解決に尽力してきたのもお前だ。誰もそれを否定はできねぇよ」
「そうね、もう否定も変更もしようがないわ。でも、だからこそ考えてしまうのよ。もし私ではなく姉さんだったら――って」

 視線を落としながら、囁くような声音で話す雪ノ下。
あー、駄目だこれは。厄介な負のスパイラルに入り込んでやがる。
あの雪ノ下がこんなにも振り回されるとは、さすが陽乃さんと言うべきなのか……いや言いたくないけど。
実際さっきも、執拗に揺さぶって平静を奪いつつ、期を見て予測できない角度から一撃とか、雪ノ下を知り尽くしているが故のやり方だと思う。
しかし、本当にこいつの姉への憧れというのかコンプレックスというのか、その根は深いんだなと改めて思わずにはおれない。



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