過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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◆/op1LdelRE
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2013/07/21(日) 21:43:19.37 ID:rJ2hA1u/0
「じゃあ聞くが比企谷よ、お前だったらどうなんだ? かつてのクラスメイトが自分を差し置いて結婚し、あまつさえ子供まで出来ていて、挙句惚気話なんぞ聞かせてくれた日には」
「リア充爆発しろとしか思いませんね」
「そうだろう? 話が分かるじゃないか」
「教育者として、その発言は如何なものかと思いますが」
「教育者の前に、私も一人の人間なのだよ、雪ノ下」
以下略
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/07/21(日) 21:50:21.97 ID:rJ2hA1u/0
「まぁまぁ先生、婚活パーティーだってこれっきりってわけでもないでしょう? 次の機会に決めてけばいいじゃないですか」
「もちろんそれはそうなんだがな、一日を無駄にした怒りは何かで晴らさんと。ストレスは美容と健康の大敵だし」
「先に言っときますが、俺で晴らすのは止めて下さいよ、殴るなら専用のサンドバッグでも買ってください」
「君は私を何だと思っているんだ? 理由もなく教え子を殴るわけがないだろう」
「まず理由があれば殴っても良いという解釈を捨ててもらえませんかね?」
以下略
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◆/op1LdelRE
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2013/07/21(日) 21:56:47.32 ID:rJ2hA1u/0
「いやでも実際、私の何が問題なんだろうな。真面目な話、何をどうすれば結婚できるんだろうか」
「何でそんなマジっぽいんですか。突っ込み辛いんですけど」
「雪ノ下、女の目から見てどうだ? 私に何が足りないと思う? よければ、ぜひ忌憚の無い意見を聞かせてほしいのだが」
「そうですね、美点ではなく修正すべき点を挙げろと仰るのでしたら――そういうことを恥ずかしげも無く高校生に聞いてくる慎みの無さがまず一つ」
「うっ」
以下略
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/07/21(日) 22:04:32.25 ID:rJ2hA1u/0
当の雪ノ下はというと、どうやら俺の背後で指折り数えているご様子。
あ、駄目だこれ、本当に容赦するつもりなさそうだわ、こいつ。
悲しいかな、善意とは時に悪意よりも残酷なのである。
「他に欠如しているものというと……礼儀、作法、所作、落ち着き、淑やかさ、細やかさ、それから」
以下略
402
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/07/21(日) 22:10:01.22 ID:rJ2hA1u/0
あ、何かふらふらしてるけどまだダウンはしてないみたいだ。
結婚したいという思いとその為の熱意は本物なんだな。
しかしまぁ、この情熱をもっと別のことに使えれば、割と凄い功績だって上げられそうな気もするんだけど。
本当に色々と力の入れ所が間違っているお人だ。残念美人というか何というか。
以下略
403
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/07/21(日) 22:15:35.00 ID:rJ2hA1u/0
雪ノ下が諦めずに言い募ろうとしているけど、多分無駄だと思う。
まずこの思考の端々から漂う少年マンガ臭がなくならないと、結婚は難しいんじゃないかな。
仲良くはなれるかもしれないけど、そこ止まりというか。
そんなイメージが頭から離れない。
以下略
404
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/07/21(日) 22:21:34.86 ID:rJ2hA1u/0
「ふむ、では逆に男の目から見たらどうだね? 比企谷よ」
「はい?」
「つまりだ、その、男のお前の目から見て、私が魅力的に映るかどうか、と聞いているわけだが」
不意に流し目を送られて、反射的にどきっとしてしまう。
以下略
405
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/07/21(日) 22:34:25.95 ID:rJ2hA1u/0
「……」
頭が痛い。いや精神的にではなく物理的に。
より具体的には、雪ノ下さんの手が、何故か俺の頭部へ明らかに攻撃を加えてきております。
ちょっと待って、ここって俺を痛めつける場面じゃないでしょう、平塚先生の結婚を祈念して応援する場面じゃないですか。
以下略
406
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/07/21(日) 22:43:18.41 ID:rJ2hA1u/0
「平塚先生、冗談でもこの程度の男にその手の誘惑は止めておいた方がよろしいかと。危険以外の何物でもありませんし、そもそも一般男性とかけ離れた嗜好・感性を持つ愚の骨頂の意見など何の参考にもなりませんから」
「なぁ、俺別に何も悪いことしてないよな。何でそんなナチュラルに俺を貶してるの? 文句を言う方向がおかしいでしょ。あとそろそろ手ぇ離してくれよ、割とマジで痛いから」
「黙りなさい、愚の骨頂くん。全く、年上の女性と見ればすぐに発情して、本当に唾棄すべき下劣さね。獣でももう少し節操があるわよ、あなたいつになったら進化できるの?」
「おい、色々言いたいことあるけど、まずその呼び名は止めろ。つーかせめて何かにかけようとしろよ、一文字も合ってないだろうが、手抜きすんな」
以下略
407
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/07/21(日) 22:49:41.49 ID:rJ2hA1u/0
「ほう、これはこれは。いや何とも仲が良くて結構なことだ」
「聞き捨てなりませんね。それは冗談にしても笑えないですよ、平塚先生。この男と仲が良いなど……」
「ちょっ、落ち着け雪ノ下」
雪ノ下の細くしなやかな指が、すーっと俺のこめかみの方に下りてきた。
以下略
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