過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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549: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 00:07:42.81 ID:nxIYfuOa0

 にぱっと笑う小町を見てしどろもどろになる材木座。
視線がビリヤードのブレイクショットをくらったみたいにあっちこっち跳ね回ってる。
お前ホント動揺し過ぎだろ。

以下略



550: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 00:12:13.88 ID:nxIYfuOa0

「んで材木座は何でこんなとこにいんの? お前の主な生息地ってゲーセンかアニメショップら辺だろ?」
「ふむ、概ね間違ってはおらん。実際さっきまでゲーセンにいたしな、我。ここには内なる欲望を満たす為に訪れただけだ」
「要するにゲーセンに遊びに来てて、腹減ったから飯食いにたまたまここに来たってことか」
「然り」
以下略



551: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 00:18:38.36 ID:nxIYfuOa0

「んー、でもホント、どうしてこの辺こんなに人いないのかな?」

 ずずっとストローからジュースを吸い上げつつ、小町が周囲を見回している。
不思議そうに小首を傾げているが、俺に言わせれば、その原因は目の前のこいつが何かやらかしたことにあるとしか思えない。
以下略



552: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 00:21:41.39 ID:nxIYfuOa0

「ぬ、ぬぅ、それはあれだ。我の造り出す絶対領域を突破できるだけの魔力を持つ者がそうそうおらぬというだけのこと。喜べ、お主たちは選ばれたのだ」
「選んでいらんわ。つか何の誤魔化しだよ」

 言いつつ材木座の席の辺りに視線をやると、こいつが持ってきたと思しき鞄が一つ。
以下略



553: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 00:29:05.17 ID:nxIYfuOa0

 しかしまさかこいつ、こんな公衆の面前でそんな萌え系のマンガ開いてたんだろうか?
だとすれば、一周回ってむしろ逆に感心してしまうぞ。
そんな俺の視線に気づいたのか、材木座が慌てて手元の鞄の口をさっと閉じる。
しかしまぁ時既に遅しもいいところだった。
以下略



554: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 00:36:11.23 ID:nxIYfuOa0

 さりげなく仲間に引き込もうとしてんじゃねぇっての。
落ちるなら一人で落ちろ。

「かっ、何を戯言を。自らの好む物を何故隠す必要がある? 自身の趣味・嗜好を偽らずに生きることが許されぬのならば、そんな世界をこそ我は拒絶しよう!」
以下略



555: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 00:40:54.58 ID:nxIYfuOa0

「まぁいいけどさ、とりあえずちょっと向こう行ってくれる?」
「何故さらっと排除しようとする!? 最初に席を取ってたのは我だぞ!」
「いいからいいから」
「くっ! まさか我を斯様に邪険に扱おうとは、魂で繋がった相棒に何たる仕打ち……ふん、女にうつつを抜かして、そこまで堕ちたか八幡よ」
以下略



556: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 00:43:33.08 ID:nxIYfuOa0

 俺の発言を遮って、小町が凄い勢いで食いついた。
テーブルから身を乗り出しつつ、材木座に期待の眼差しを向けている。
む、何か腹立たしいが、対する材木座の方は明らかに気圧されて狼狽えてるので、これは不問にしておいてやろう。

以下略



557: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 00:48:48.40 ID:nxIYfuOa0

 言いつつも、無理のある体勢だったからそれなりに辛かったのか、乗り出した身を戻す小町。
興奮未だ冷めやらぬって感じではあるけど。
何でこういう話には入れ食いなんだよ。少しは警戒しろっての。

以下略



558: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/08/18(日) 00:53:03.67 ID:nxIYfuOa0

「ふ、あれは先週の安息日のことだった――」
「何? お前キリスト教にでも改宗したの? 普通に日曜って言えよ」
「我はいつもの定められた運命の道筋に沿って街を探索していたのだが」
「あ、その辺いいんで。結論だけ言っちゃってください。兄がどこで誰と何をしてたんですか?」
以下略



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