過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
↓
1-
覧
板
20
691
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 22:05:32.50 ID:w+pXWpAe0
その判断が功を奏してか、雪ノ下がパンさんの魅力を語り始めることはなかった。
が、言葉だけじゃなく動きまで止まってしまっていて。
よく見れば、やけに難しい表情を浮かべている。
以下略
692
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 22:12:37.15 ID:w+pXWpAe0
「えぇ、その通りよ。限定グッズは時々発売されるのだけれど、全て手に入る訳ではないの。もちろん私もできる限り手を回して策を尽くして事に当たるわ。けれど一人ではどうしても限度があるから……今までだって一体何度苦杯をなめてきたことか」
「表現が一々怖いんだけど。何? お前一体何と争ってんの? キャラクターグッズの話をしてるはずなのに、どうしてそんなに殺伐とした世界観が展開されてんの?」
微妙に悔しそうな表情で語る雪ノ下に、思わず突っ込まずにいられなかった。
以下略
693
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 22:22:51.13 ID:w+pXWpAe0
「お金だけの問題ならともかく、今回みたいに数量限定となると、どうしてもね。かといってネットオークションの類はどうにも信用が置けないし」
「お前も案外苦労してんだな」
深いため息と共にしみじみと語られてしまった。
以下略
694
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 22:30:59.66 ID:w+pXWpAe0
「まぁ、その、もしまたこういうのがあったら、言ってくれれば別に手くらい貸すぞ」
「あら、どういう風の吹き回しかしら?」
さっきと同じような返し。
以下略
695
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 22:40:28.37 ID:w+pXWpAe0
「……さっきも言っただろ、それと同じ理由だよ。あとは察してくれ」
「人任せは感心しないわね。あなたの言葉で聞きたいのだけれど」
「お前、意地が悪いぞ。つーか何度も聞いたって仕方ないだろ、こんなの」
「そんなことはないわ――だって、悪い気はしなかったもの。あなたが純粋にそう考えてくれたことは、ね」
以下略
696
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 22:50:55.28 ID:w+pXWpAe0
もはや否も応もない。
心の中で静かにお手上げだ。
ここまできてしまえば、もう何を喋っても一緒だ、とか。
そんなほとんどやけっぱちみたいな心境で、本音のところを口にする。
以下略
697
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 22:57:33.25 ID:w+pXWpAe0
優雅に微笑む雪ノ下と、憮然とした表情の俺。
けれど、俺だって別に不快な気分ではなかった。
何よりも――
以下略
698
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 23:04:34.16 ID:w+pXWpAe0
改めて思う――こんなのほとんど反則だと。
であれば当然、ただのぼっちに太刀打ちできる道理も無い。
傾国の美女という言葉のその端緒を、図らずも垣間見てしまった気分ですらある。
以下略
699
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 23:14:24.00 ID:w+pXWpAe0
それから、連絡の為にと携帯の番号とメアドを交換した。
何とも今更感が半端無かったけど、それは俺だけだったようで、雪ノ下はいつも通りの冷静な表情で携帯を弄っている。
あるいは慣れない登録に手間取って他のことを気にする余裕がないだけかもしれないけど。使い慣れてなさそうだもんなぁ。
以下略
700
:
◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 23:24:25.28 ID:w+pXWpAe0
「とにかく節度は守るようになさい。まぁ一日一通未満までは許可してあげるわ」
「おい、それはあれか、俺に一切メールを送んなって言ってんだな?」
「あら、数学が苦手という話だったけれど、よく気付いたわね」
「日本語まで苦手だって言った覚えはないぞ」
以下略
892Res/397.24 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1370617665/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice