過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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◆/op1LdelRE
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2013/09/08(日) 22:30:59.66 ID:w+pXWpAe0
「まぁ、その、もしまたこういうのがあったら、言ってくれれば別に手くらい貸すぞ」
「あら、どういう風の吹き回しかしら?」
さっきと同じような返し。
以下略
695
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 22:40:28.37 ID:w+pXWpAe0
「……さっきも言っただろ、それと同じ理由だよ。あとは察してくれ」
「人任せは感心しないわね。あなたの言葉で聞きたいのだけれど」
「お前、意地が悪いぞ。つーか何度も聞いたって仕方ないだろ、こんなの」
「そんなことはないわ――だって、悪い気はしなかったもの。あなたが純粋にそう考えてくれたことは、ね」
以下略
696
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 22:50:55.28 ID:w+pXWpAe0
もはや否も応もない。
心の中で静かにお手上げだ。
ここまできてしまえば、もう何を喋っても一緒だ、とか。
そんなほとんどやけっぱちみたいな心境で、本音のところを口にする。
以下略
697
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 22:57:33.25 ID:w+pXWpAe0
優雅に微笑む雪ノ下と、憮然とした表情の俺。
けれど、俺だって別に不快な気分ではなかった。
何よりも――
以下略
698
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 23:04:34.16 ID:w+pXWpAe0
改めて思う――こんなのほとんど反則だと。
であれば当然、ただのぼっちに太刀打ちできる道理も無い。
傾国の美女という言葉のその端緒を、図らずも垣間見てしまった気分ですらある。
以下略
699
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 23:14:24.00 ID:w+pXWpAe0
それから、連絡の為にと携帯の番号とメアドを交換した。
何とも今更感が半端無かったけど、それは俺だけだったようで、雪ノ下はいつも通りの冷静な表情で携帯を弄っている。
あるいは慣れない登録に手間取って他のことを気にする余裕がないだけかもしれないけど。使い慣れてなさそうだもんなぁ。
以下略
700
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 23:24:25.28 ID:w+pXWpAe0
「とにかく節度は守るようになさい。まぁ一日一通未満までは許可してあげるわ」
「おい、それはあれか、俺に一切メールを送んなって言ってんだな?」
「あら、数学が苦手という話だったけれど、よく気付いたわね」
「日本語まで苦手だって言った覚えはないぞ」
以下略
701
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 23:35:38.60 ID:w+pXWpAe0
「とにかくあれだ、用もないのにメールはすんなってことだろ? 心配せんでも分かってるから」
「理解しているならいいわ。あぁそれと、私からのメールには出来るだけ早く返信すること。いい?」
「え? そんな厳しいこと言われんの?」
「当然じゃない、あなたが私を無視するなんて許されることではないわ。逆ならともかく。自然の理に反しているでしょう、そんなこと」
以下略
702
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 23:43:57.39 ID:w+pXWpAe0
「――まぁ手を貸すって言ったのは俺だしな。なるべく早く返すようにはするよ」
「そう……それは殊勝な心がけね」
可愛げのない言葉。
以下略
703
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◆/op1LdelRE
[saga]
2013/09/08(日) 23:49:22.44 ID:w+pXWpAe0
その後、家路についてからのこと。
自宅近くまで来ていた所で携帯にメールが届いた。
普段なら本命小町、対抗由比ヶ浜ってところなんだけど、今日に限れば少し違うだろう。
そう考えつつ差出人を確認すると、想像した通り、今日登録したばかりの雪ノ下の名前がそこにある。
以下略
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