過去ログ - 八幡「徒然なるままに、その日暮らし」
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784: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 01:31:11.45 ID:ntgre20X0

〈PN:美し過ぎるOGさんのお悩み・続き〉
『――なんちゃって、冗談だよ、OGって事で身構えちゃうといけないと思ってジョーク挟んでみたんだけど緊張はほぐれたかな。じゃあ改めて、やっはろー、みんな元気? 今日は雪乃ちゃんたちにお姉ちゃんからお願いがあってメールしたの。実は今度わたしが参加するイベントがあるんだけど、男手が足りないんだよね。ということで、比企谷くん貸して』

「お断りします」
以下略



785: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 01:35:07.06 ID:ntgre20X0

「つか何で俺を名指ししてんだよ、頼むところ間違い過ぎだって。大体あの人なら一声かけりゃそこらの有象無象どもがわらわらと集まってくるだろ。大学生なんて軽い奴らばっかりって話だし。そいつらこき使ってやればいいじゃん。よし由比ヶ浜、そう回答しようぜ」
「全体的に悪意が滲み出てるよ! そんな回答できるわけないでしょ。拒否するにしても、もうちょっとまともな答え方しないとダメだって」
「でも由比ヶ浜さん、比企谷くんに頼むのが間違いであることも含めて、彼の言っていることも一理あるわ」
「いらん修飾語つけんな」
以下略



786: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 01:39:10.87 ID:ntgre20X0

「姉さんの周りにはあの人の助けになりたいと思っている人間が何人もいるし、その人たちに依頼しなさい、と返してあげればいいわ。あと、大学生にもなって高校生の手を借りなければならない程に落ちぶれてしまったの? 無様ね、と最後に付け加えてもらえるかしら」
「色々台無しだよ!? で、でもまぁそうだね、同じ大学にだって頼める人いるはずだし、ヒッキーもかわいそうだもんね」
「由比ヶ浜……」

以下略



787: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 01:43:02.43 ID:ntgre20X0

「じゃあ――って、あれ? 何かずっと下の方に続きがあるよ」
「は? 何それ?」

 返信しようとパソコンに向かった由比ヶ浜の言葉に、不吉な予感を覚える。
以下略



788: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 01:46:30.19 ID:ntgre20X0

〈PN:美し過ぎるOGさんのお悩み・追伸〉
『あ、ちなみにもう静ちゃんの許可は取ってるよ。拒否はできないからそのつもりでね。じゃあ比企谷くん、詳しいことはまた連絡するからよろしくー』

「……もう相談でも何でもないじゃない」
以下略



789: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 01:49:07.30 ID:ntgre20X0

「おぉ、やってるな、どうだ調子は?」

 とそこで、ガラッと勢いよくドアを開けながら入ってくる人影が一つ。
全員の視線が集中したその先にいたのは、今回俺を陽乃さんに売り飛ばしてくれた張本人である奉仕部顧問の平塚先生だった。
以下略



790: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 01:55:05.67 ID:ntgre20X0

「平塚先生、何度も言っていますが入る際にはノックを」
「また気が向いたらな。それより今は依頼メールの方が大事だろう」

 部屋に入る際のノックに気が向くも向かんもないと思うんだけど。
以下略



791: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 02:00:32.78 ID:ntgre20X0

「さて、その様子だともう陽乃のヤツのメールは確認したみたいだな」
「ついさっき見ましたよ。ていうか何で勝手に許可出してんですか? 俺の意見くらい聞いてくださいよ」
「いや、君に聞いても答えは決まり切ってるからな、時間の無駄だろう。まぁ学外のイベントに触れる機会というのは多い方がいい。それでなくても君の場合は社会との接点が極端に少ないわけだしな。諦めて精々ボランティアに勤しんでくることだ」
「横暴過ぎる……」
以下略



792: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 02:03:23.11 ID:ntgre20X0

「いやでも、敢えて俺を指名する事情って何ですか? そもそも自慢じゃないですけど、俺は技能もやる気もないですよ。何の役にも立たない自信すらあります。つーかむしろ邪魔してマイナスになる可能性の方が高いくらい」
「本当に自慢になってないし! ていうかそんなことないよ、ヒッキーはやる気とか根性とかそういうのは無いかもだけど、技能とかって言うんなら、何かこう色々と、その、できることとか……あるよね?」

 勢いよく俺の言葉を否定してくれた由比ヶ浜だけど、後半になるにつれてどんどん声が小さくなり、最後は疑問形になっていた。
以下略



793: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 02:07:30.67 ID:ntgre20X0

「比企谷くんの技能がどうこうよりも、そもそも校外のコミュニティに彼が入って上手くやれるとは到底思えないのですが」
「いかにもその通りだが、その辺は陽乃のヤツが何とかするだろう。あいつがわざわざ私に頼んできたんだからな」

 肩を竦めながらの平塚先生の言葉に、雪ノ下が深く考える姿勢を見せる。
以下略



794: ◆/op1LdelRE[saga]
2013/09/22(日) 02:11:05.68 ID:ntgre20X0

「いえ、やはりどう考えても不自然です。むしろ異常と言うべきかもしれません。一体何を企んでいるのかしら……」
「一応お前の姉だろう、少しは信じてやってもいいんじゃないか? まぁ何を考えているのかは私もわからんが、積極的に他人に害を為そうとするようなヤツでもないし、別に構わんだろ。苦労するのは比企谷一人だし」
「そこは大いに構うんですけど」

以下略



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