4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 06:31:13.37 ID:EMBlCMu00
「エレ……ン……」
エレン・イェーガーの名前を呟くだけで、私を守っていた結晶が砕けてしまった。
大した高さではないが、私は地面に落下する。
なんとかバランスを保って着地し、改めてエレンに視線を向けた。
少しずつ私の頭は覚醒し始めると、同時に強い危機感を覚えた。
どこだかわからないが、ろうそくの明かり一つしかない部屋。
窓は存在せず、ここまで薄暗い状態では、巨人化する事は困難だ。
仮になれたとしても、ここが深い地下ならば、身動きが取れなくなる。
今視界にいるのはエレンだけだが、どこに他の兵士が隠れているかわからない。
僅かでも油断できない状態だと私は判断し、気を引き締める。
だが、胡坐を掻いて座っているエレンは、落ち着いた様子で口を開いた。
「ここにいるのは俺だけだ」
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