過去ログ - 岡崎泰葉「マイ・パッション」
1- 20
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/09(日) 17:40:20.89 ID:sFJRaXSc0

事務所に帰ると、空気が少し、ざわついていました。

大人たちが一つの机に群がって、何か話しています。

荷物を肩から降ろしながら、私はちょっとだけ、考えました。

仕事中に邪魔をするなって怒られるから、普段は話しかけないけど。
今日はいつも通りじゃないみたいだから、私は声を出してみました。

「何かあったんですか?」

「……」

……何人かが振り向いて、何人かは私を無視して元の通りに向き直りました。
一人だけが答えてくれました。

「お前には関係ないことだ」

「……そうですか」

それならそれでいい。
どうしても知りたいわけじゃないもの。

どうせまた、誰がやめるのやめないのって、騒ぎになっているだけだろう。
アイドルの仕事がつまらないとか、そんな理由で。

私は大人たちから離れて、そのへんに置いてあった雑誌を手に取りました。

雑誌を開いて。
余所のプロデューサーに奢ってもらったお茶を飲もうとして。

ペットボトルのキャップを回そうとした私の手は、ふと止まりました。

小さな特集に。
さっき見たプロダクション名と、アイドルの子が、載っていました。


 ………………………… ◇ …………………………


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
51Res/46.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice