過去ログ - P「メモリーズ」 律子「カスタム?」
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2013/06/09(日) 18:13:31.19 ID:NgSdC7sEo
液状の吐瀉物が床にじわじわと広がっていく。
舌先から胃の奥まで気味の悪い吐き気が充満していて、頭ががりがり痛んだ。
一度立ち上がろうと、足に力を入れる。瞬間、床を滑り、バランスを崩した。
己の吐き出した吐瀉物の海に、顔面からダイブした。
以下略
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2013/06/09(日) 18:14:42.48 ID:NgSdC7sEo
P「もしもし……」
律子『…………もしもし、どうしたんですか?』
P「律子か…………わるい……今から、事務所……戻って来れるか?」
以下略
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2013/06/09(日) 18:15:25.38 ID:NgSdC7sEo
通話が途切れ、再び、無音になる。
携帯を持った腕を床に投げ出し、細く長い溜息を吐いてからゆっくりと目を瞑る。
吐き気と頭痛は相変わらず、目も少し痛んでいるかもしれない。
呼吸をするたび、胃液と酒の強烈な臭いが自分を刺激した。
それによって再度こみあげたものを、床に吐き出した。
以下略
27
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2013/06/09(日) 18:18:44.53 ID:NgSdC7sEo
律子「プロデューサー!うわっ、だ、大丈夫ですか!?」
P「り、律子……」
律子「こ、これっ!一体……!きゅ、救急車を!」
以下略
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2013/06/09(日) 18:22:06.07 ID:NgSdC7sEo
――――
律子「はい、あっちこっち汚れてるから、シャワー浴びたほうが良いですよ」
P「……うん」ゴシゴシ
以下略
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[sage]
2013/06/09(日) 18:23:29.35 ID:NgSdC7sEo
恋人、という響きが酒でぐらぐらになった頭を突く。
何か、せき止められていたものが、支えを失って流れ始める。
罪の意識と身を焼く思いとがぐちゃぐちゃに混ざって、
涙と嗚咽とひしめきになった。
以下略
30
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[sage]
2013/06/09(日) 18:24:27.57 ID:NgSdC7sEo
律子「どうしたんですか?急に、泣きだして……」
P「嘘だったんだ……」
律子「……何がですか?」
以下略
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2013/06/09(日) 18:25:03.53 ID:NgSdC7sEo
P「でも、お前は……」
律子「全部忘れてますよ。あなたのことも私のことも」
律子「それでも……あなたのこと好きだもの」
以下略
32
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2013/06/09(日) 18:25:40.73 ID:NgSdC7sEo
シャワーを浴び終わり、戻ると、床の吐瀉物は面影も残さず綺麗に片付けられていた。
律子の姿は無く、代わりに自分のデスクにコンビニ袋と、メモが置いてあった。
『終電逃すとまずいので、失礼します。あんまり、無理しちゃ駄目ですよ』
以下略
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2013/06/09(日) 18:26:49.11 ID:NgSdC7sEo
――――
ガチャ
律子「あ、おはよう、ございます……」
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2013/06/09(日) 18:27:17.92 ID:NgSdC7sEo
律子「…………ふぅー、かなり熱いですよ。気を付けてください」
P「ありがとう……ふーふー」
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