過去ログ - 奉太郎「軽音楽少女と少年のドミノ」
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20: ◆2cupU1gSNo
2013/06/27(木) 20:08:54.84 ID:Z5CFCVew0
「悪くない考えだな。
だが車輪と言ってもたくさんあるぞ。
生徒の自転車、教員の自動車、その下を全て調べるわけにもいかない。
となると部室という考え方もあるかもな。
鉄道研究会、サイクリング部、あったかどうかは知らないが、
その部室の床、もしくは階下の教室になにか隠されている可能性はあるかもしれない」
「うん、いい着眼点だね。
何なら今から行ってみるかい?
安楽椅子探偵には憧れるけど、現実の探偵は足で情報を稼ぐものだからね。
ホータローの主義には合わないだろうけどね」
それはもっともだ。
だが千反田の『ゲーム』に頭を悩ませているよりは、足を使った方がまだ健康的だった。
精神的疲労が肉体的疲労を勝ることは決して少なくない。
ならば足で千反田の『ゲーム』に付き合ってやることこそが、俺にとって一番いい選択なのだろう。
俺は椅子から腰を上げようとして、瞬間で躊躇した。
何かを見落としているような気がしたからだ。
千反田は俺たちに『ゲーム』を仕掛けた。
それもおそらくは今得ている情報だけで解決できる『ゲーム』を。
だとするならば、俺はこの場で『ゲーム』をクリアしてみせるべきではないのか?
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