1: ◆F6lbtBSr3A[saga]
2013/06/10(月) 19:22:55.67 ID:ebd3Qn2AO
私が、仲間とこの国に連れてこられたのいつだろう。
まだ青く、これからの未来を夢見てすくすくと育っていたあの頃が懐かしい。
太陽がギラギラと眩しいあの昼下がり、私と仲間は拉致された。
冷たい。
見たこともない機械や、鼻をつく赤い激物。
私と仲間は乱暴に、一枚、また一枚と纏いを剥ぎ取られ丸裸にされていく。
「誰か、誰か……助けて……」
その声は誰の心にも届くことはない。室内に虚しく響いて消えた。
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2: ◆F6lbtBSr3A[saga]
2013/06/10(月) 19:24:11.04 ID:ebd3Qn2AO
白い服に白いマスクをしていた。
監視役が時間を変えて見回りに来る。
逃げられるわけもなく、激物の影響だろうか、私達は日に日に1人また1人と弱っていった。
3: ◆F6lbtBSr3A[saga]
2013/06/10(月) 19:24:52.05 ID:ebd3Qn2AO
(……ここは?)
愕然とした。
私が全く知らない物があった。
4: ◆F6lbtBSr3A[saga]
2013/06/10(月) 19:25:46.18 ID:ebd3Qn2AO
「どうぞ」
巨人が巨人に仲間の死体を渡す。
渡された巨人は顔を歪めていた。
5: ◆F6lbtBSr3A[saga]
2013/06/10(月) 19:26:26.67 ID:ebd3Qn2AO
巨人はもの凄い速度で歩き、その身体よりもさらに巨大な根城に入っていく。
そして、巨人は準備を済ませると死にそうなほど冷たい牢獄に私達を閉じ込めた。
そこには、同様に巨人が喰うことが目的と思われる知らない人たちがいた。
6: ◆F6lbtBSr3A[saga]
2013/06/10(月) 19:27:04.95 ID:ebd3Qn2AO
そんな中、一人だけは優しかった。
「君たち、僕のそばにおいで」
「でも私達ニオイが……」
7: ◆F6lbtBSr3A[saga]
2013/06/10(月) 19:27:44.76 ID:ebd3Qn2AO
それから、私達は三日程この冷たい牢獄に監禁されていた。
何度か扉が開いては、誰かが消えたり新しい人たちが入ったりした。
私の番はいつだろう。
8: ◆F6lbtBSr3A[saga]
2013/06/10(月) 19:28:27.47 ID:ebd3Qn2AO
次は私だ。
しかし、巨人は入れ物掴むとまた冷たい牢獄に放り込んだ。
(私助かったんだ)
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/10(月) 19:34:02.31 ID:fmX/NHjOo
くさや……?
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/10(月) 19:58:31.80 ID:ydmXzg+ao
くさやだな
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