過去ログ - ジャン「ミカサと付き合うまでの十五日間」
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52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/11(火) 23:53:07.17 ID:HytgWZCLo
「本当に、ごめんなさい」

ミカサの謝罪に適当に頷きながら頭を抱える。

恋は盲目とは言うが、そんなレベルではない。

よく考えなくても自分がやっていたことは変質者のそれではないか。

「何で俺、あんなことしてたんだろ」

誰も答えられはしないだろう。

自分にだってわからないのだから。

頭を抱え続けていると、ミカサが言う。

「私はなにがあってもエレンを守る。エレンを死なせないよう、失わないよう、エレンの傍に居続ける」

エレン、エレン、か……。

「私にとってはエレンが一番。ジャンとエレンが喧嘩をしたらエレンの味方をする。どちらか一人しか助けられないのならエレンを助ける。ジャンが憲兵団に行っても、エレンが調査兵団に行くのなら私はそれについていく。エレンが別れろと言えば、ジャンと別れる」

ん?

「それで良ければジャンと付き合うことは構わない」

「マジか……?」

ミカサは頷く。

「俺のことがエレンの次くらいには好きってことなのか?」

「エレンの次はアルミン」

んん?

「ジャンのことは特別好きではない。けれど嫌いでもない。だから付き合うに吝かではない」

「ええっと、つまり今はそんな好きでもないけど、とりあえずお試しで付き合うってことか?」

「そういうこと。けれど最優先はエレン」

「あ、そう」

「ちゃんと考えろと言われ、ちゃんと考えた結果。エレンのことは抜きで考えろと言われたけど、それは無理だった」

なんとも釈然としないが、振られるよりはましだろう。

……ましだよな?

「そういうことなら、これからよろしく」と頭を下げると、ミカサも「こちらこそ」と応えてくれた。



「ところで、誰にちゃんと考えろって言われたんだ?」

「エレン」

まあ、そうだろうな。

今度、ミカサに殴られるのを覚悟でエレンを一発ぶん殴っておこう。






終わり


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