過去ログ - 京介「なあ、桐乃」 桐乃「なによ」
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566: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/24(月) 13:00:51.57 ID:g4JR2A+e0
「申し訳ありません。 一番くじ完売いたしましたー」

「うああああ!! またかよ!!」

と、俺と同じ様に落胆するオタク軍団。 それを聞いて一瞬で現実に戻される。
以下略



567: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/24(月) 13:01:47.95 ID:g4JR2A+e0
一応、桐乃は「戦争」と表現していたことも過去にあったので、事前に一番くじとやらの事は調べたのだが、かなりの情報が飛び交っていた。

なんでも人気アニメともなると、深夜のコンビニでじゃんけん大会が始まったこともあるそうで……末恐ろしい。

それに桐乃は「くじを引く楽しみをあんたにあげるんだから、感謝してよね」とか言っていたが、兄として妹をこんな場所には絶対に送り込みたくない。 もし、あいつが行くと言ったら是非とも俺も付いて行きたい気分だ。
以下略



568: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/24(月) 13:02:28.90 ID:g4JR2A+e0
京介「っと! そんな事考えている場合じゃなかった!」

俺は急いで店から出て、地図を開く。

ご丁寧にも桐乃がここら辺一帯のコンビニの場所をマークして渡してくれたのだ。 優しい心遣いに涙が出るぜ。
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569: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/24(月) 13:03:28.15 ID:g4JR2A+e0
京介「ええっと……次はあそこか!」

腕時計で時刻を確認すると、既に0時30分。 開始からもう三十分経ってんのか!? やべえ、このままだとマジで買えないかもしれん!

気持ち、足を早め、コンビニへと入る。
以下略



570: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/24(月) 13:04:18.63 ID:g4JR2A+e0
「も、申し訳ありません。 一番くじは売り切れてしまいまして」

だからはええんだよ! なんでもっと用意しておかねえんだ!

俺の形相に、店員が若干引き気味に答えていた気がするが、気にしない。
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571: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/24(月) 13:06:29.26 ID:g4JR2A+e0
とぼとぼと歩く。 結果だけ言おう。 全滅だった。

京介「……おいおい。 どんな顔して報告すりゃ良いんだ、これ」

ちっくしょー。 悔しいぜ。
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572: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/24(月) 13:07:05.68 ID:g4JR2A+e0
さて、どう言った物かね。 あいつ、すっげえ楽しみにしていたのによ。

そんな風に悩んで、電話帳から桐乃の名前を出しては消してを繰り返していたとき、携帯が鳴る。

俺は反射的に、それを取っていた。
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573: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/24(月) 13:07:50.50 ID:g4JR2A+e0
「ひひっ。 焦らさないでよ〜。 早く見たいんですケド!」

朝っぱらから元気な奴だな。 こいつ、休みだからって寝てないんじゃないのか?

……まあ、言わなきゃいけねえよな、さすがに。
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574: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/24(月) 13:08:17.89 ID:g4JR2A+e0
「……」

少しの沈黙の後、先程までの元気の良さは桐乃から消えていて、電話の向こう側で落ち込んでいるのが俺にも伝わった。

「そっか。 ダメだったかぁ……」
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575: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/24(月) 13:08:51.25 ID:g4JR2A+e0
京介「……桐乃」

そしてその時俺がどう思って、どうしたいのかなんてのは、もう分かりきっている事だった。

京介「桐乃、もうちょっと待っててくれ」
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