過去ログ - 京介「なあ、桐乃」 桐乃「なによ」
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9: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:22:01.08 ID:Yc5qDfZr0
まあ確かに、良く知らない奴から告白されたり……ってのはあるけどもよお。 それで浮かれていたってのもあるけどもよお。
だってさ、一度は終わったと思っていたモテ期がまだ続いていたとか、最高じゃねえか。 俺って俺が思うよりカッコイイんじゃね? とか思っちゃうよね。
それで多少は自分に自身が持てていたのも事実だし……
10: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:22:52.20 ID:Yc5qDfZr0
京介「そうだけどよ……全部断ってるぞ?」
桐乃「あったりまえでしょ。 そんなのは大前提なんだから」
この時点で大体の事情は分かってもらえただろうか。
11: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:24:26.54 ID:Yc5qDfZr0
そして、俺は無事に卒業をして、桐乃も無事に卒業した。 最後に二人で結婚式をして、俺たちは別れたのだ。
が、やっぱりそれは名目上と言った感じで、普通の兄妹に戻ると言っても中々上手くはいってくれない。
それが俺と桐乃に突きつけられた現実って奴だ。 一度踏み込んでしまったら、後戻りなんて出来やしない。 良くも悪くも、俺たちの関係ってのが現している。
12: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:24:55.20 ID:Yc5qDfZr0
あれは確か、俺がいつもより早く起きて、洗面所へ向かった時の話だ。
その日は俺も相当早く起きたはずなのだけど、それよりも早起きしている奴がこの家の中には三人ほどいる。
……俺以外全員なんだけどね。
13: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:25:26.21 ID:Yc5qDfZr0
が、それを俺自身は別になんとも無い普通の日常的光景だと思ったんだが、どうやら桐乃の方は違ったらしい。
桐乃「ちょ! 見ないでよ!」
そう言い、頬を赤くしながら俺の顔に拳を叩きつけてきた。 台詞は可愛いが、行動が恐ろしすぎる奴だ。
14: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:25:56.63 ID:Yc5qDfZr0
京介「……へいへい、悪かったな」
その時俺は、すごすごとその場を後にした。
変に絡んでも面倒だし、いつも通りの俺ならそうしているだろうから。
15: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:26:25.17 ID:Yc5qDfZr0
振り返ると、桐乃が下を向きながら、もじもじとしながら何かを言いたそうにしている。
……似合わねー!
京介「ん? どうした」
16: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:27:03.57 ID:Yc5qDfZr0
桐乃「へ、変だった?」
京介「え?」
桐乃「っ! だ、か、ら!」
17: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:27:44.89 ID:Yc5qDfZr0
あれ、何だか顔が熱くなってくる。
俯きながら、視線を泳がせて……時折、ちらちらと俺の顔を見てくる桐乃はなんというか。
俺の妹がこんなに……
18: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:28:11.64 ID:Yc5qDfZr0
つい、言葉にしてしまった。 それを聞いた桐乃は顔を真っ赤にして、いつもの様に言う。
桐乃「ばかじゃん!」
そう言われて気付くが、桐乃も大分恥ずかしそうにしているけど、俺の方がよっぽど恥ずかしいんじゃね? これ。
19: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/06/13(木) 15:28:38.41 ID:Yc5qDfZr0
とまあ、大体の関係については分かってもらえただろうか? 今話したのはあくまでも一例で、全てでは無いが。
要するに、すげえ纏めて簡潔に結論だけ話すと、つまりはこうだ。
気まずい。
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