29: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/16(日) 11:41:10.08 ID:jSbLSERY0
「というと、誰かに殺された可能性がある、ということですか」
「そういう可能性もある、として話を聞いてほしい」
「分かりました。続けてください」
「まず、最初に。話を疑わずに、全て肯定していくことにしよう」
「以前に君がぼくにしてくれた説明を、全て肯定するとする」
「ならば、そこで一つの矛盾が生まれる。分かるかな」
「…はい。久さんの言葉でしょう。俺が殺した。そう言っていました」
「うん。ぼくたちから見て、咲坂悠一は自殺だと判断している」
「しかし。結城久の視点からすると、咲坂悠一を殺したのは結城久らしい」
「どちらも肯定するとしているから、咲坂悠一の死、という言葉を使おう」
「どうして結城久の認識で、咲坂悠一の死は、殺人と判断されるのか、だ」
「つまり、結城久は咲坂悠一の死の原因を知っている、ということですか」
「知っている、と断言はできない。だが、心当たりがあるのは間違いないと思う」
「咲坂悠一だけでなく、結城久についても焦点を当てるべきだとも思う」
「と、ぼくが昨日考えたことは、そんな感じだよ」
「ありがとうございます。真也さんを頼ってよかった。でも、となると」
「咲坂悠一を除いた六人の中に、殺人犯がいるかもしれない、ということですか」
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