4: ◆ty8oEf4R2M[saga]
2013/06/14(金) 14:41:23.33 ID:syUJYszq0
「とりあえず、君が担当するべき人間のリストが作成されている」
彼はどこから取り出したかも分からない、一枚の紙をくれた。
佐倉徹。七瀬翔。咲坂未来。綴真也。北条千夏。結城久。
今の段階では、この六名を担当することになった。
「ぼくの担当する方々は、どのような基準で選ばれているのですか」
「そうだな。これは、近しい人物がリストアップされるみたいだ」
「他にも教えていただける情報があれば、教えてください」
彼は一つ腕組みをすると、何やら考え込んでいるそぶりをとった。
どうだろう。どちらかというと、言葉を吟味していた。
考えをまとめたのか、彼は口を開いた。
「ええと、リストの人間に成り代わる際は、身体はその人のものが使われる」
「人生を全うさせた段階で再びこの部屋に戻ってきて、身体を手に入れる」
「人を幸せにする過程では、どのような方法をとっても構わないんだ」
つまるところ、声や容姿を似せることの心配はないらしい。
最も危惧していた事柄について答えを得た。
ああ、そして。彼は続けた。
「そして、彼らが亡くなる十日前から、君は彼らに成り代わる」
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