過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
1- 20
107: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/21(金) 21:31:57.21 ID:QYoWxinO0

 ジークは一瞬、戸惑ったような表情を見せたが、しばらくして、コクっとうなずいた。良かった…

「だが、うまく説明できるかは、保証できない。それだけは、心して聞いてくれ」

ジークがそう言ったので、今度は俺が黙ってうなずいた。

 するとジークは、再び何かを考え始める。どれくらいの時間、黙っていただろうか、ふっと顔を上げたジークはニコッと笑って

「その前に、コーヒーでも入れるか」

と言って立ち上がった。俺の緊張感が伝わってしまったのかもしれない。

すこし申し訳ないと思いつつ、コーヒーを入れるのを手伝って、ソファーに戻った。

コーヒーの他に、朝食用に買っておいたと思われる、シナモンロールとボイルしてあるソーセージも皿に盛って来た。

 ふぅ、とジークはため息をついて、俺の顔をみやった。俺も彼を見つめてうなずくと、

「それじゃぁ、話す」

と言って、語り始めた。

「一言で言うと、あんたらはその白鳥の女性に導かれている。彼女は、なんとか子ども達を助けたいと思っている。

 最終目的地は分からないが、彼女が言う、アムロ・レイは、本人のことではないと思う。

 これも、勘だが、俺やジョニーの旦那のように、ある種のニュータイプや強化人間のことを指しているか、

 あるいは、間接的にアムロ・レイと関係を持っている人物を指しているんだろう。

 あんた達はアムロ・レイを探しに来たが、そもそもここにヤツはいない。

 その代わりに、俺たちやジョニーの旦那と出会った、それが理由だ」

「その、女性ってのは、何者なんだ?」

「正直、そこまでは分からない。それは、あいつらが目を覚ましてから聞いた方がいいんじゃないかな。

 ただ、かなり強力なニュータイプだと言える。これだけの鮮明なイメージを維持して遺せるくらいだ」

「維持…?遺せる…??」

「あぁ、いや、そこは気にするな。理解できないと思うし、する必要もない」

ジークはそう言って苦笑いを浮かべた。

 と、とにかく、俺たちを見ている誰かがいるということだな?

そいつは、その、白鳥の女性ってのは、子ども達を助けるために、協力してくれそうな、

彼女の言葉を明確に伝えることができて、なおかつ協力を得られそうな人物と俺たちを引き合わせて、

どこかへ運ぼうとしている、と。

 いや、どこかへ、と言う目的地はないのかもしれない。

ジョニーのように、保護をしてくれる可能性のある人物へ引き合わせることが目的か、

あるいは、最終的には、アムロ・レイの下へたどり着くのか…




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
837Res/1090.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice