過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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121: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/22(土) 23:22:23.20 ID:Iu+skykt0

 次の瞬間、ガツンと嫌な衝撃が走った。

 見ると、窓の外の翼から煙が吹き出ている。

 コクピットからビービーと言う警報が聞こえる。

「被弾した!レイラ!不時着する!」

「ごめんなさい!援護にいけない!」

「無理するな!こっちでなんとかする!」

ガタガタと機体が震え始める。ギュッと、何かに手を締め付けられた。レオナが、俺の手を握っている。

―――くそ!空中じゃ、俺たちになすすべはないぞ…!

俺は間に座っていたサラとエヴァを、手を握られたままでシートに押さえつける。

 「おぉい!やられてんのはお前か?!ジーク!?」

不意に男の声が聞こえてきた。

 今の声…?!まさか!

「旦那か?!」

「すっとばしてもらって正解だったな!援護する!そこに見えるハイウェイに降りろ!」

それは、ジョニーの声だった。

 窓の外を、真っ赤な何かが横切って行く。あれは!?エウーゴの機体じゃないのか?

噂に聞く、エウーゴの新型のガンダムタイプ…!

「俺がジークを援護する。そっちは、レイラの援護を任せるぜ!」

「言われなくても、そうします!」

別の女性の声も聞こえる。

高度がぐんぐんと下がっていく。フラップが降りる音とともに、足元からも機械音がする。車輪も下ろしたようだ。

眼下には進行方向に、車の居ないハイウェイが伸びている。これなら、行ける…!

「衝撃あるぞ!頭下げろ!」

ジークの叫び声とともに、下から突き上げるような力が加わった。

撃ちぬかれた方の翼のフラップが生きていないせいで、速度が落ち切っていなかったんだ。

 どれくらい滑走したのか、ずいぶんとハイウェイを走って飛行機がとまった。

俺はすぐさまシートベルトを外すと、サラを抱き上げた。

「レオナ!エヴァを!ハンナ!」

「うん!ニケちゃんはオッケー!サビーノ、走るよ!」

ハンナも準備が済んでいるようだった。

 ジークがコクピットから飛んできて、非常用のハッチ解放ボタンに拳を叩きつけた。

ボン!と言う爆発音とともに、ハッチが吹き飛んで、表が見えた。

「降りるぞ!」

ジークはハッチのそばにあったタラップを蹴り下ろして機外に飛び出した。

 俺はハンナとサビーノ、レオナを先に降ろしてから、表に駆けだす。

 飛行機の中では気が付かなかったが、表ではけたたましいエンジン音がいくつも鳴り響いている。

ビーム兵器が飛び交い、地鳴りに近い爆発音が何度も空気を振動させている。

 目の前に、ドダイが降りてきた。その上には、カラバ製の水色をしたモビルスーツが搭載されている。

コクピットが開いて、誰かが降りてきた…あれは、ジョニー?!




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