過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/26(水) 22:35:59.69 ID:b+Iikr+e0
「それなら」
不意に、声が聞こえた。レオナだった。
「それなら、私が、レナさんと一緒に北米へ行きます」
「あんた…平気なのかよ?子ども達と一緒に、カレンのところへ…」
そこまで言ってハッと気づいた。そうだ。
そもそも、レベッカは、レオナの産んだ子なんだ…写真を肌身離さず、分かりにくい記憶媒体に入れて隠していたくらいだ。
思い入れんがないって思う方がどうかしてる。だいたい、レベッカにとっては、レオナは母親に違いないんだ。
アタシが黙ったのを見て、レオナは気が付いたみたいだった。
「ごめんなさい…分かっていはいるんです、でも、レベッカのことは…私…」
と言いよどむ。レナは彼女の話を止めた。
「うん、そう言ってもらえてよかった。私も、ロビンを産んだから、分かるよ…レオナ、一緒に着いてきて。
私たちで、『お母さん』で、レベッカを助けてあげよう?」
「…はい!」
レオナは、ここにきて一番かもしれない、まぶしい笑顔でそう返事をした。
「じゃぁ、アヤさん」
次に、ハンナが口を開く。
「アヤさんとは、私が一緒に行きます」
「…あんたは、アイナさんがつかまっている基地にいたんだよな…」
そうだ。それなら、周囲の地形や基地の警備の配置、警備システム、そのほか諸々まで、把握しているはずだ…
でも、彼女には戻る理由がない。良いのかよ、また危険な目に合うかもしれないんだぞ?
「危険だぞ?」
アタシが言うと、ハンナはニコっと笑った。それから、少し悲しそうな瞳で
「マークの…ここへ来る途中で、きっと、彼らに殺されてしまった、私の幼馴染み、恋人の敵を取りたいんです…」
と言ってきた。
その話は、子ども達が風呂に入っているあいだに聞いた。そっか…あんまり、気の進む動機じゃないけど…でも。
MPを殺したソフィアとおんなじような気持ちなんだろうな…だとしたら、なにもせずに放っておくのも…違うような気もする。
「わかった」
アタシはハンナの意思も、了解した。
そんなとき、不意に、アタシのPDAが鳴った。ディスプレイを見る。そこにはシローの名があった。
「レナ!シローだ!」
アタシはそう言いながら電話口に出る。
レナに、カレンもこっちへ視線を送ってくる。
「シロー!あんた、大丈夫か?!」
「アヤか?何の用だ?今、ちょっと取り込んでるんだ」
「シロー、アイナさんの話を聞いた」
「なんだって?!」
電話の向こうのシローは驚いていた。
そりゃぁ、そうだろう。こんなところに、シロー達が会った子どもが逃げてくるなんて、普通なら想像できもしない。
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