過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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211: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/28(金) 20:06:53.98 ID:OJWBqZ2T0

「また、だまし討ちで行くか」

不意に、隊長が口にした。

「だまし討ち?」

フレートさんが尋ねる。私も聞きたい。どういうことなんだろう?

「平たく言えば、レオナさんをつかまえた連邦士官のふりをしたレナさんが、研究所の内部に忍び込む。

 忍び込んだら、タイミングを合わせて、このトラックの荷を爆破する。何、エネルギーCAPだ。

 混乱しないほうが無理だろう。爆発の混乱の隙に、レナさん達でレベッカの捜索と救出、

 俺たちは退路の確保を行う、でどうだ?」

私とレオナで、中に…どうだろう?その爆発のタイミング次第だよね…

うまく混乱させることが出来なかったら、それこそ、私とレオナがつかまってしまいかねないけど…

「エネルギーCAPが充填済みのものである保証がありませんよ、隊長」

フレートさんが言った。

「充填されてようがされてまいが、構いやしねえ。気を引けるだけの規模で爆発を起こして、叫んでやればいい。

 『エネルギーCAPが暴発するぞ!』ってな。そうすりゃぁ、研究所はえらい騒ぎになるだろう。

 暴発する、と勘違いさせられれば、それはそこで戦艦並のメガ粒子砲数発分のエネルギーが吹っ飛ぶって認識になるからな」

隊長はそう言って笑った。

 そうだった、この人はこうやって、なんでもないところで人をひっかけることに関しては

アヤとも比べものにならないくらいの能力を持っているんだった。

 悪くない作戦のように思える。爆薬の準備さえできれば、確実に混乱を引き起こせるだろう。それなら、あるいは…

 私は、胸の高鳴りを感じていた。それは緊張ではなく、ドキドキと気分が高揚するようなそんな感覚だった。

それは、暗に作戦が成功するという、確信だったのかもしれない。

 気が付いたら私は、口にしていた。

「やりましょう」



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