過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/29(土) 17:09:22.84 ID:200yW6J00
マライアは顔を上げてアタシを睨み付けてきた。
「このバカ!鬼!悪魔!あーこれ、絶対跡残ってるよ…うえ、喉変になった…ゲホッ。
あぁ、ルーカス、味方だったから、もういいよ。銃降ろして電気つけて」
マライアは誰となしにそう言った。すると、パッと部屋の中が明るくなって、アタシ達のすぐそばに、
別のティターンズの制服を来た男が銃を手に立っていてこっちを見下ろしていた。
なんだってんだ?マライアがティターンズ?それでいて、快楽殺人者…?嘘だろ?なんだ?おい、説明しろよ…
アタシがその男とマライアを交互に見ていたら、今度は別の声がした。
「ハンナ!」
振り返ったら、ひとりの男がハンナに飛びついていた。慌てて取り押さえようと思ったら、ハンナの方も彼を抱きしめている。
「マーク…?マークなの!?」
マークって、ティターンズの足止めをして、行方分からなくなってた…ハンナの、恋人?
待ってくれ、ますますわけがわからない…おい…
「マライア、説明してくれよ…」
アタシはマライアにそう言う。
「見ての通りだよ…ゲホッ…うぅ、苦しい…」
見てわかんないから聞いてんだろうが、このバカ!
「―――!」
「―――!―――!」
表で声がした。バタバタと足音が近づいてきている。
「っと、まずいね。アヤさん、着いてきて!逃げるよ!」
マライアは混乱したアタシにそう言うと、傍らにあったドアを開けた。その先は、外だった。
「ルーカス!準備できてる!?」
「いつでも行けます。合図ください!」
「オッケ、マーク!さっき話した通り、西へ向かって!アヤさんはマークと先行して敵の排除と進路確保!
あたし達で殿するから、マークに着いて行って!」
マライアはそう怒鳴ると、どこからともなく短機関銃を取り出してこっちへ投げてきた。
「マライア、あんた、ホントになんなんだ!?」
「見ての通り!ティターンズ極東方面支部派遣のマライア・アトウッド大尉だよ!
詳しいことはちゃんと話すから、今は脱出優先!」
マライア…あんた、そんなに頼もしい奴だったっけ?
なんか、もう、いつも涙目で、フルフル震えて、肝心な時にへこたれるやつじゃなかったっけ?
なんで、あんたがティターンズなんかにいるんだよ?なんで、アタシ、マライアに指示されて動いてんだよ?
ワケわかんないよ!
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