過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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281: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/03(水) 21:56:50.16 ID:RggOFisF0

 持っていく機材と、装備の最終チェックをする。漏れはない。マークとハンナも、大丈夫そうだ。

引き締まった表情で、アタシを見つめている。

 マライアが格納庫への攻撃を始めたら、アタシらは車で研究所につっこむ手筈だ。

「マライア、こっちはいつでも行ける」

アタシが無線のマイクに向かって言うと

<りょーかい!あと3分待ってね、もうじき着くから!>

とマライアの声が返ってきた。

 着く、ってどういうことだ?あんた、格納庫にいるんじゃないのか?

てっきり、基地で使ったみたいな爆弾でも仕掛けているのかと思ってたんだけど…?

 アタシがそんなことを考えているうちに、突然、研究所全体からデカイ音が鳴り響きだした。

ウウウウウウーーーーーーゥゥゥゥ、ウウウウウウーーーーーーゥゥゥゥ

 これは、サイレン?警報だ。なんだ、マライア、敵に見つかりでもしたのか?

「警報…空襲警報だ!」

マークが叫んだ。空襲警報?!あいつ、まさか…!

 アタシは気づいた。気づいたのと同時に、どこか遠くからけたたましいエンジン音が鳴り響いて近づいてくる。

見上げた空を、グレーの機体が切り裂くように飛びぬけた。

 研究所内の動きがあわただしくなる

。施設の中に駆け込んで行くやつもいれば、トラックの機銃を握って迎撃態勢をとっているやつもいる。

バタバタと、まるでアリの巣の中みたいな混乱だ。

「おい、マライア、その戦闘機に乗ってんのか?!」

<戦闘機じゃ、ないよっ!>

マライアの声が聞こえたと思ったら、戦闘機じゃないというその飛行機が旋回してきて、格納庫に向けてビームを放った。

ビームは格納庫の天井を貫いて小さな爆発を起こす。

 と、格納庫の前扉が吹き飛んで、中からモビルアーマーが姿を見せた。

「アッシマーだ!」

マークが叫ぶ。それも、3機!マズイぞ、マライア!モビルアーマー相手に戦闘機なんて…

逃げるだけならいざ知らず、戦闘だなんて!

「マライア、気をつけろ!」

車を研究所の敷地に向けて走らせながら怒鳴る。しかし、当のマライアからは、抜けた声色で返事が返ってきた。

<ふっふーん!今日のマライア・アトウッド“曹長”は、無敵なんだよ!アヤさん!>

バカ、何言ってんだ!あんたがいくら腕が良いとしたって…機体の性能差ってのは厄介なんだぞ!

 そう言ってやろうと思って、見上げていた空で、マライアの機体は、その…変形した…!?



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