過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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アウドムラ
◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/06/15(土) 23:11:09.03 ID:Ax9gx0y90
「ただいまー」
ハンナが明るい声でそう言いながら帰ってきた。
「おかえり。早かったな」
「終わった?」
ワゴンタイプのエレカの周りを見ながら、そう聞いてくる。
「あぁ、あとはリアに貼るだけ」
俺はそう返事をして作業を進めた。
明け方、俺たちはナゴヤに到着した。街の隅で車を止めて、新しい服を用意して着替えた。
俺もハンナも軍服だったし、レオナや子ども達は汚れたままだった。
服を替えてすぐに、俺たちは街へ入った。
中古車販売の店でこのエレカを買い込んで、それからショッピングモールに出張って、
俺は購入したスモークのシートを後部座席に貼る作業を。ハンナは食事の買い出しに行っていた。
作業はまだ途中だが、なるべく早くに車を出したい。これだけでかい街だ。
すぐに見つかることはないだろうが、ティターンズを甘く見ると痛い目に合う。十分に警戒をしておくべきだ。
「ハンナ。運転してくれ。俺はこっちを貼っちまうから」
俺はそう言ってハンナに車のキーを渡した。
「ん、了解」
彼女はそう返事をして車に乗り込むと、運転席から後ろへファーストフードの大きな紙袋を手渡した。
子ども達が目を輝かせて袋をまさぐる。
車が走り出した。俺はスモークシートを広げて、リアウィンドウに伸ばしながら張り付けて行く。
こういう細かい作業は好きじゃないが、別にうまく貼れなくたって、中が見えなきゃぁそれでいい。
カッターナイフで余分な部分を切り取ろうと思ったとき、俺の目の前にぬっと手が出てきた。
「はい、マークさん」
子どもの中でも一番年下の女の子、ニケがフライドポテトを俺に突きつけてきていたのだった。
俺がそれを咥え込むと、ニケはニッコリと笑った。
他の子は、俺が蹴っ飛ばしちまった一番年長の男の子が、サビーノ。
それからニケより少し年上に見える、無口でおとなしい感じの双子の女の子達がサラとエヴァ。
説明した際の口ぶりから、おそらくは偽名だろう。子ども達自身もその名前に馴染んでいる感じではなかった。
うがった見方をすれば、年齢順に並べて頭文字がS、S、E、N。
情報分析を専門とする俺にとっては、この文字列は見ないこともない。暗号、と言うより、隠語だろうか。
Z、O、Tw、Th、Fr、Fv、Sx、Sv、E、N、Tn。
要するに、シックス、セブン、エイト、ナイン。たった四人では憶測に過ぎないが、仮に偽名だと言うことを想定するならば、
その元となっているのは、子どもそれぞれに何らかの意味合いで与えられた番号に起因するものであるのかもしれない。
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