過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/07/13(土) 20:38:07.25 ID:G6UAFIMc0
「お、レオナ。大丈夫か?」
アタシは思わず起き上がって、そう声をかけた。
だけど、レオナの返事を待たないで、アタシはレオナから肌に伝わってくる何かを感じ取った。
凛とした、鋭いなにか。これは、決意、か?
「ロビン達が来る前に、話があるんだ」
レオナは、静かにそう言った。
アタシは、ソファーに座りなおして、レオナに体を向けてから
「あぁ、うん。聞かせてくれよ」
と返事をする。アタシの言葉に、マライアも無言でうなずいてレオナを見た。
「レナさんには、今、話してきた。私、決めた。私は、自分の運命を戦わなきゃいけない。
ニュータイプとして生まれて、道具として使われてきた運命から、私は逃げた。
逃げないと、いずれ死んでしまっただろうから。でも、今は違う。私を思ってくれるみんながいる。
大事な家族と…子ども達がいる。みんなを置いて出て行くのはすこし心が痛むけど、
でも、私には、やらなきゃならないことがある」
アタシは、黙ってレオナの話を聞いていた。
「私は…サイド3に行く。そこで私たち、ニュータイプのことと、自分自身の出生に関する情報を集めて、
必要なら、アクシズへも行く。私の、妹を探しに…!」
妹?妹だって?…そう言えば、いつだったか、そんな話をチラっとしていたな…。
オークランドから脱出してきてすぐのことだったか。ジオンに残してきた、妹がいる、って。
まさか、それが、レイチェルってやつなのか?
でも…待てよ、レイチェルって…昨日の感じじゃぁ、コロニー落としで…
「な、なぁ、レオナ。どうしてサイド3なんだ?コロニーが落ちた、ダブリンじゃないのか?」
アタシは思わず、そう聞いていた。でも、レオナは首を振って
「いいえ。妹は、死んでなんかない。宇宙に居る」
と確信を持った表情で、そう言いきった。
そのレオナの瞳は、アタシでも、マライアでもなく、まるでまっすぐに、
宇宙に浮かぶサイド3を見ているような、そんな気配さえするようにアタシには感じられていた。
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