過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/07/14(日) 19:20:45.87 ID:wdMbbXOG0
「気をつけろよ」
ロビンを抱いたアヤさんがそういいながらレオナを気遣っている。
「無理はしちゃダメだからね。レベッカも心配するし、早く戻ってきて」
レベッカを抱えているレナさんも、涙を堪えてそんなことを言っていた。
「はい…あの、わがままを言って、ごめんなさい」
レオナは、二人に謝った。そしたら、アヤさんが急に笑い出した。
「ははは、いや、それは構わないって。あんたの運命と戦いに行くんだろう?
アタシらにそれを止める権利なんてないよ…ただまぁ、心配なだけさ」
アヤさんは、レオナの方をポンと叩いた。
「いいか、危なくなったら、逃げろ。死んだら目的なんか果たせないんだからな」
「はい」
「レオナ、あなたの目的は?」
「私の生まれを知って、妹を助けて、無事に、ここへ帰ってくること」
「うん、上出来だ」
アヤさんは、満足そうに言って、また笑った。それから、急にあたしに腕を伸ばしてきたと思ったら、
ロビンを床に下ろして、あたしを引き寄せて抱きしめた。あんまり急だったんで、呼吸の仕方を忘れた。
「ア、アヤさん!?」
「マライア…あんたも、無茶はすんなよ。レオナを、頼むな」
アヤさんは、静かに優しくそう言ってくれた。
へへ、頼まれちゃったよ、あたし。これは、意地でもみんなで無事にここに戻ってこなきゃね!
アヤさんに頼まれごとしたあたしがどれだけ強いか、アクシズの連中、思い知らせてやる!
って、別にアクシズとケンカしに行くわけじゃないんだけどさ。
「任せて。もう、誰にも悲しい思いはさせない。あたしが、守る」
あたしはそう、アヤさんの気持ちに答えた。
「それじゃぁ、行って来ます」
「ママ、行ってらっしゃい!」
レベッカが、大きな声でそういった。レオナはそれを聞いて、かすかに目を潤ませながら、
レナさんに抱かれたレベッカに顔を摺り寄せて
「いい子でね。すぐ、帰ってくるから」
とささやき、名残惜しそうに離れた。
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