過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/07/15(月) 14:17:33.34 ID:a4CMWmdY0
レオナはそれから、ポッド中を確認し、外側にある強制開放のボタンを操作した。
ハッチが開いて、ポッドからもエアーが吹き出る。
そのエアーと一緒に出てきたパイロットを、レオナは両腕と両脚を絡めて捕まえた。
レオナは、そのままスーツのワイヤーを自動リールで巻き取って、コクピットへ戻ってきた。
レオナの腕に抱えられたパイロットは、ダークグリーンと白っぽいカラーリングの、
ジオンの汎用的なノーマルスーツに身を包んでいて、ブルブルと目で見てわかるくらいに震えていた。
小さくなって…いや、違う。このパイロットは、小さいんだ。子ども、なの…?
そんなことを思いながらコクピットを閉じてシャトルへ戻りながら、ルーカスに連絡した。
「ルーカス、パイロットの保護完了。これから収納位置につくから、回収お願いね」
<了解。位置についたら、連絡をください>
あたしは、それを聞きながらモビルスーツをシャトルの下側に仰向けにすべり込ませる。
ルーカスに連絡をしてすぐに、シャトルのケージから伸びたマグネットアームがモビルスーツをつかまえて、
ケージの中へ引き込んでくれる。
「収納完了。異常ないよ」
<了解、ハッチ閉鎖>
出た時と同じ機械音がして、シャトルのハッチが閉まる。ほどなくしてまたルーカスから無線が入り
<ケージ内、エアーの充填完了しました>
と知らせてくれた。あたしは、コクピットを開ける。
レオナのアンカーワイヤーを外して、片腕を引き、居住区へと続く廊下へのハッチの中へと引きこんだ。
ハッチを固く締めて、気密を確認してから、ヘルメットを取る。ふぅ、と、ため息が出た。
パイロットはまだ、レオナの腕の中で震えている。
「レオナ、居住スペースへ行こう」
レオナにそう言って、廊下を抜け居住スペースに向かう。
くるくる回っている居住スペースのラウンジに据え付けのソファーに手をかけて、遠心力に体を預ける。
あたし達は、フワッと居住スペースの床に降り立った。
すぐにルーカスが操縦室から中へ入ってくる。
レオナが、パイロットのヘルメットの中を覗き込んでから、首元のボタンに触った。
プシュッと言う、空気が漏れる音とともに、ヘルメットが外れた。レオナがそのヘルメットを取って、床に置く。
その中から出てきたのは、レオナと同じ亜麻色の髪の少女だった。
恐怖と混乱にゆがんだその表情は、レオナに良く似た…ううん。
レオナと瓜二つの、まるで、10年前くらいの、まだ子どもの頃のレオナ本人みたいだった。
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