過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/07/15(月) 19:18:30.48 ID:a4CMWmdY0
「ね、レオナ。この子にちゃんとした名前をつけてあげようよ!ナインなんて番号じゃなくてさ。
レオナ・パラッシュの妹としての名前を、さ」
「私に、名前を?」
「良いかも知れないね」
「じゃぁ、何にする?」
「うーん、それじゃぁ、マライアとレオニーダからそれぞれ文字って、マリーダ?」
「あ〜…それはいろいろとどうかなぁと思う…ニュータイプ的に」
「そう?」
「マリーダ?」
「そう。私の妹だから、マリーダ・パラッシュ」
「それがいい!」
レオナの言葉を聞いた瞬間に、プルナインの表情が輝いた。
「いいの!?」
「私を助けてくれた二人の名前なんでしょ?それ、嬉しい!」
プルナイン、いや、マリーダは顔をキラキラさせてそう言って来る。
「本人が気に入っちゃったんじゃ、なぁ」
あたしはそう呟いて渋々レオナの顔を見て頷いてあげた。良いのかなぁ、そんな名付け方で…?
いいのかな、ね、平気か
な、これって?
そんなあたしの気持ちなんか知りもせずに、レオナはマリーダと嬉しそうに話をしている。
「姉さんは、レオニーダって名前でレオナなんだね!なら、私は、マリ?マリー?」
「マ、マリがいいんじゃないかな!それがかわいいと思う!」
あたしはその会話を聞き逃さずに、相づちを打った。するとマリーダは
「ホントに!?」
と、一層顔を輝かせる。そして本当に嬉しそうな顔をして、
「じゃぁ、私は、マリーダで、マリが良い!」
と声をあげた。
それにしても、かわいいな。素直に、そう思った。無邪気って言うか、天真爛漫って言うのか。
こんな子が、噂に聞いたジオン、アクシズのニュータイプ専用機に乗せられて、戦闘に参加させられていたというんだ…
そして…さっきの話を考えれば、少なくとも彼女の姉妹達、10人近くが、戦闘で死んでいるってことになる…
戦争のために作られて、戦争のために死んでいったんだ…こんな、無邪気な子ども達が…
ニュータイプは戦争の道具なんかじゃないのに…この計画を考え付いた連中は命を何だと思ってるのよ!
まだ生きていておんなじことしようとしてるんなら、あたしがそこにいる皆を助け出した上で、
ハイメガ粒子砲で吹き飛ばしてやるんだから!
あたしがそう怒っていたら、不意にマリのお腹がグウと鳴った。
レオナがクスクスと笑う。何がおかしいの?と言わんばかりのマリの頭を、レオナはごしごしと撫でると
「食事にしようか。船の中じゃ、良いもの出してあげられないけど…
もうしばらくしたら、コロニーに入れるから、そうしたらそこでおいしいもの食べようね」
「うん、食べる!」
マリはまた、キラキラの笑顔でそう言って、レオナに抱きついた。
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