過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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413: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/15(月) 19:18:30.48 ID:a4CMWmdY0

「ね、レオナ。この子にちゃんとした名前をつけてあげようよ!ナインなんて番号じゃなくてさ。

 レオナ・パラッシュの妹としての名前を、さ」

「私に、名前を?」

「良いかも知れないね」

「じゃぁ、何にする?」

「うーん、それじゃぁ、マライアとレオニーダからそれぞれ文字って、マリーダ?」

「あ〜…それはいろいろとどうかなぁと思う…ニュータイプ的に」

「そう?」

「マリーダ?」

「そう。私の妹だから、マリーダ・パラッシュ」

「それがいい!」

レオナの言葉を聞いた瞬間に、プルナインの表情が輝いた。

「いいの!?」

「私を助けてくれた二人の名前なんでしょ?それ、嬉しい!」

プルナイン、いや、マリーダは顔をキラキラさせてそう言って来る。

「本人が気に入っちゃったんじゃ、なぁ」

あたしはそう呟いて渋々レオナの顔を見て頷いてあげた。良いのかなぁ、そんな名付け方で…?

いいのかな、ね、平気か

な、これって?

そんなあたしの気持ちなんか知りもせずに、レオナはマリーダと嬉しそうに話をしている。

「姉さんは、レオニーダって名前でレオナなんだね!なら、私は、マリ?マリー?」

「マ、マリがいいんじゃないかな!それがかわいいと思う!」

あたしはその会話を聞き逃さずに、相づちを打った。するとマリーダは

「ホントに!?」

と、一層顔を輝かせる。そして本当に嬉しそうな顔をして、

「じゃぁ、私は、マリーダで、マリが良い!」

と声をあげた。

それにしても、かわいいな。素直に、そう思った。無邪気って言うか、天真爛漫って言うのか。

こんな子が、噂に聞いたジオン、アクシズのニュータイプ専用機に乗せられて、戦闘に参加させられていたというんだ…

そして…さっきの話を考えれば、少なくとも彼女の姉妹達、10人近くが、戦闘で死んでいるってことになる…

戦争のために作られて、戦争のために死んでいったんだ…こんな、無邪気な子ども達が…

 ニュータイプは戦争の道具なんかじゃないのに…この計画を考え付いた連中は命を何だと思ってるのよ!

まだ生きていておんなじことしようとしてるんなら、あたしがそこにいる皆を助け出した上で、

ハイメガ粒子砲で吹き飛ばしてやるんだから!

 あたしがそう怒っていたら、不意にマリのお腹がグウと鳴った。

レオナがクスクスと笑う。何がおかしいの?と言わんばかりのマリの頭を、レオナはごしごしと撫でると

「食事にしようか。船の中じゃ、良いもの出してあげられないけど…

 もうしばらくしたら、コロニーに入れるから、そうしたらそこでおいしいもの食べようね」

「うん、食べる!」

マリはまた、キラキラの笑顔でそう言って、レオナに抱きついた。


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