過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/08/04(日) 13:00:46.92 ID:rbswC/840
それから二週間後、一人、サイド3の港にいた。
「悪いな、見送りなんて」
ジュドーがそう言って笑いかけてくる。
「ううん。まぁ、一応ね」
あたしは肩をすくめて答える。
彼、まだ若いから素朴で、それでいて素直だから、なんだか好感が持てた。
ブライトさんに聞いた話では、エゥーゴと連邦の軍の高官が参加する会議で、ブライトさんをぶん殴ったらしい。
事情はあんまり詳しくは話してくれなかったけど、その会議で扱われていた議題に腹を立てたって話だ。
殴っちゃうのは良くないけど、でも、そんな場でも自分を貫けるってすごいことだ。若さだね。
「じゃぁ、プルツーのこと、たのみます」
ジュドーはそう言ってきた。
「うん。任せて」
あたしが言うと、彼はすっきりした顔で笑った。
彼はこれから、ネオジオンの残党の対応のために、また宇宙へ行く。
あたし達はつい一昨日、彼からその話を聞かされて、いまだに目を覚まさないプルツーのことを頼む、と言われた。
そんなこと、頼まれないでもやるつもりだけどね。
「それより、ジュドーこそ、気をつけてね」
あたしは、むしろそっちの方が心配だった。
ニュータイプなのは分かったんだけど、モビルスーツの操縦のことは分からない。
ブライトさんの話じゃ、結構なもんだって事らしいけど…でも、やっぱり戦場へ行く人を見送るのは、心配だよ。
一緒にいければ、絶対に死なせない自信があるだけに、ね。
ジュドーはあたしの言葉に空笑いを返してきて
「大丈夫ですよ。必ず、帰ってきます」
と言って手を差し出してきた。
あたしはその手をぎゅっと握って、ジュドーを見送った。
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