過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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505: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/08/11(日) 12:23:42.28 ID:iPU4IZC90

「なに、なにかあったんなら話してごらん?」

あたしが言ったら、マリはもじもじ何かを考えながら、恐る恐る、って感じで口を開いた。

「…レオナ姉さん、わたしと、二番目の姉さんと、どっちが好きなのかなって」

「どっちが?」

「だって、昨日、二番目の姉さんに、すごく優しくしてたでしょ。わたしと、どっちが好きなのかって気になる」

マリは言った。あぁ、なるほどね。ヤキモチ、ってわけか。

独占したいのかどうかわかんないけど、まぁ、怒ってる、っていうより複雑な気分なんだね。

「マリは、レオナと、プルツー、どっちが好き?」

あたしは来てみると、マリは眉間にしわを寄せた。

「待って、マライアちゃん、それ、難しい…」

マリはそんなことを言いながら、腕組みまでして悩み始める。なにこれ、なんかかわいい。

そのまま眺めていたら、マリは相変わらず難しい顔をして

「ちょっとだけ、レオナ姉さんの方が好きかな」

と言った。苦渋の決断みたいで、可笑しい。

「じゃぁ、ちょっと質問を変えよっか。アイスクリームとチョコレートのビスケット、どっちが好き?」

「え?!」

「教えてよ、どっちが好き?」

あたしが重ねて聞くとマリはまた腕組みをしたけど、今度は

「ね、それって、ビスケットにアイス乗っけて食べたらダメなの?」

と聞いて来た。うんうん、そう!それでいいんだよ、マリ!

「そうするのが一番美味しいもんね。それとおんなじだよ。

 マリとプルツーは、レオナにとってアイスクリームとチョコビスケットなんだよ。

 それぞれで食べても幸せだけど、一緒に食べる方がもっと幸せな気持ちになれるでしょ?

 レオナはマリと居てもプルツーと居ても幸せだけど、二人と一緒に居るともっと幸せなんだよ」

あたしがそう言ってあげたら、マリはパアッと顔を輝かせた。

「マライアちゃん、頭いい!」

「分かってくれた?」

「うん!じゃぁ、わたしもレオナ姉さんもプル姉さんもどっちも好き!」

マリはなんだか感動したような表情で元気にそう返事を返してきた。

うんうん、よしよし、素直で大変よろしい、二重丸!



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