過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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525: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/08/11(日) 18:48:18.21 ID:iPU4IZC90

 病室って退屈だ。朝起きて、朝食とって、軽い運動して、お昼ご飯食べて、

ちょっとやすんでまた少しだけ体を動かして、夕飯食べて、シャワー浴びて、消灯。他にやることなんてない。

これならまだ、事務作業に忙殺されてた方がマシかもしれないな。

 って話をしたら、ユリウスはカカカと高らかに笑った。

「まぁ、今は休んでおくのもあんたの仕事だ。ほら、面白そうな論文持ってきてやったから、これでも読んでな」

「わ!ありがと!」

ユリウスが紙袋に入ったファイルを山ほど持ってきてくれた。これでしばらくは暇をつぶせるし、勉強にもなるから、一石二鳥だ。

「で、体調は問題ないよな?」

「え?うん、すこぶる元気!昨日からこの子も良く動くし、もうじき始まるかもしれないよ」

「そっかそっか、まぁ、24時間体制であたしが見てるからな。それに関しては、心配しなくていい」

「産婦人科の医師免許なんて、持ってたっけ?」

「医師免許なんて、どれも同じだ。まぁ、任せとけ」

ユリウスはそう言って胸を張り、私の頭をポンポンと撫でた。まぁ、それでも、ユリウスは天才だ。

遺伝子研究が主な専攻だけど、外科手術からメンタルケアまで、どれをとっても業界の第一線で活躍する医者に引けを取らない。

私も医学の知識はあるけど、専門はもっとフィジカルな部分で、人体工学が専攻。

特に、脳波を利用した機器操作に力を入れている。

今年の頭に発表した論文がこの研究所の責任者であるドクターフラナガンに気に入ってもらえて、

それまで居た大学の研究室から抜擢された。

 ドクターフラナガンの論文は幾つか読んだことがあったけど、

特に面白いのが感応現象と呼ばれる、いわゆるテレパシーの一種の研究を盛んにしていた点だった。

言葉だけ聞くと眉唾ものの怪しげなものでしかないんだけど、

中身を見ればそれがどれだけ有意義な研究であるかは、一目瞭然だった。

 彼が目を付けたのは、いわゆる感応現象を引き起こす、と言われる人のDNAの分析だった。

彼の研究では、その遺伝子は本来、人がすでに備えているものであるらしいんだけど、

その感応現象を発現させる個体の遺伝子には、特定の組み合わせがある、とのことだった。

ここら辺は、私にはよく理解できなかったんだけど、

それは有機配列の中では感覚をつかさどる遺伝子がどうのこうの、ってことらしい。

 まぁ、私にとって重要なのは、その感応現象が、機器操作にいったい、どれほどの影響力を与えることができるのか、だ。

もし、感応現象のことが子細に判明すれば、脳波で遠隔操作が出来る様な、作業用機械の開発なんてこともできるかもしれない。

この宇宙では、作業するだけで宇宙線にさらされる危険が付きまとう。

離れたところから、例えば作業用のモビルワーカーなんかを動かせたら、それってとてつもない安全につながるわけでしょ。

そうしたら、私みたいに、被ばくで卵細胞が死滅する、なんて、悲劇も、ぐんと少なくなるわけだし…ね。

 ユリウスと話をしていたら、ふと、何か変な感覚があった。なんだろ、これ…なんだか、変にムズムズするよ?

それになんか…お尻のあたりが、汗っぽい、っていうか…

 私は、それに気づいて、布団の中に手を入れて、自分の股ぐらを確認した。濡れてる…なんで?

ユリウスと話してたら、濡れちゃったの?

いや、確かに性格は男前だし、良い女だし、抱かれてもイイ!って思えるけど…そういうことじ、ないよね、これ…。

 私の行動に疑問を持ったのか、ユリウスもそっと布団の中に腕を入れてきた。彼女の手が私の股間に伸びる。

あ、ちょっと、ユリウス…そんな大胆なこと…



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