過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/08/11(日) 18:49:20.83 ID:iPU4IZC90
「お、おい!破水してんじゃないかよ!」
ユリウスが、股を一撫でした手を引っこ抜いて、そう叫んだ。
破水?あ、これ、破水なんだ?え、じゃぁ、なに、このムズムズ感って…陣痛?
「陣痛来てないのか!?」
「え、なんかムズムズはするけど…痛いってほどじゃない…」
「早期破水か…!」
ユリウスは医学用語っぽい何かを口にして、私の枕元にあったナースコールを押した。
「早期破水だ!エコー持ってきて!」
「え、なに、もう生まれるの?」
私は、ユリウスが臨戦態勢になったので聞いてしまう。
「あぁ、元気な子らしい。早く出せって暴れてるみたいだ」
ユリウスはそう言って笑った。それから、キュッと表情を引き締めると
「念のため、だ。促進剤使うよ。結構な量が出てるし、部屋も滅菌室に移す。こっから、5時間、勝負どころだ」
と私の肩をポンと叩いた。
そっか、ついに生まれてくるんだね…私、頑張るよ!ユリウス、頼むわよ!
それから私は、着替えさせられ、ストレッチャーの乗せられて滅菌の分娩室に担ぎ込まれた。
病室でユリウスに打たれた注射のせいで、お腹全体が痙攣するみたいにギュゥゥゥっと痛んでくる。
あぁ、これは、きっついよ!やっぱ話に聞いてた通り、戦いだ、これは!
えぇっと、なんだっけ、ヒッヒッヒッ、ってやつ…あぁ、ダメだ、かなり練習したのに、
こんな状況でうまくやれって方が無理だよ…あっ、あぁっ、ま、また来るっ!
「うぐぅ…!」
下腹部全部の筋肉が一気に収縮する。壊れる、筋肉が壊れるっ!
「アリス、頑張れ!」
おっぴろげになった股の間から、マスクと帽子をかぶって、メガネ保護のためのゴーグルまでしたユリウスが顔を出してくる。
そんなことより、ユリウス、いつからそんなとこにいるのよ!
「ちょ、ユリウス、恥ずかしいんだけど!」
「黙って、呼吸!」
ユリウスに怒られた。私は仕方なしに、練習通りに呼吸法で痛みを和らげる試みを始める。
でも、ホントに効くの、これ!?
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