過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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526: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/08/11(日) 18:49:20.83 ID:iPU4IZC90

 「お、おい!破水してんじゃないかよ!」

ユリウスが、股を一撫でした手を引っこ抜いて、そう叫んだ。

 破水?あ、これ、破水なんだ?え、じゃぁ、なに、このムズムズ感って…陣痛?

「陣痛来てないのか!?」

「え、なんかムズムズはするけど…痛いってほどじゃない…」

「早期破水か…!」

ユリウスは医学用語っぽい何かを口にして、私の枕元にあったナースコールを押した。

「早期破水だ!エコー持ってきて!」

「え、なに、もう生まれるの?」

私は、ユリウスが臨戦態勢になったので聞いてしまう。

「あぁ、元気な子らしい。早く出せって暴れてるみたいだ」

ユリウスはそう言って笑った。それから、キュッと表情を引き締めると

「念のため、だ。促進剤使うよ。結構な量が出てるし、部屋も滅菌室に移す。こっから、5時間、勝負どころだ」

と私の肩をポンと叩いた。

 そっか、ついに生まれてくるんだね…私、頑張るよ!ユリウス、頼むわよ!

 それから私は、着替えさせられ、ストレッチャーの乗せられて滅菌の分娩室に担ぎ込まれた。

病室でユリウスに打たれた注射のせいで、お腹全体が痙攣するみたいにギュゥゥゥっと痛んでくる。

あぁ、これは、きっついよ!やっぱ話に聞いてた通り、戦いだ、これは!

えぇっと、なんだっけ、ヒッヒッヒッ、ってやつ…あぁ、ダメだ、かなり練習したのに、

こんな状況でうまくやれって方が無理だよ…あっ、あぁっ、ま、また来るっ!

「うぐぅ…!」

 下腹部全部の筋肉が一気に収縮する。壊れる、筋肉が壊れるっ!

「アリス、頑張れ!」

おっぴろげになった股の間から、マスクと帽子をかぶって、メガネ保護のためのゴーグルまでしたユリウスが顔を出してくる。

そんなことより、ユリウス、いつからそんなとこにいるのよ!

「ちょ、ユリウス、恥ずかしいんだけど!」

「黙って、呼吸!」

ユリウスに怒られた。私は仕方なしに、練習通りに呼吸法で痛みを和らげる試みを始める。

でも、ホントに効くの、これ!?



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