過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/08/11(日) 18:49:48.52 ID:iPU4IZC90
「アリス、次のヤマが来たら、いっきにいきんで!」
ユリウスがそう言ってくる。
「はぁい!」
私も必死になって返事をした。次のヤマったって、もう1分間隔ぐらいでお腹がギュウギュウなるんだけど…
って、ほら、また来たっ…!!!
「いきんで!」
「がんばって!」
ユリウスの他、そばにいるナースたちの声が聞こえる。
私は、縮み上がる腹筋に思い切り力を込めた。次の瞬間、ニュルン、と妙な感覚があった。
え?と思っていたら、今度はか細い泣き声が分娩室に響く。
「処理、頼む」
ユリウスの声。ナースたちが一斉にユリウスの周りに集まって、何やら作業をしている。
すぐに、ゴーグルの下で、満面の笑みを浮かべたユリウスが、血だらけになった赤ん坊を抱いて姿を見せた。
これが…私の子…?私の、赤ちゃん!なんだか、本当に、もう、感無量だった。
こんな状態じゃなければ、飛び上がって、ユリウスに抱き着いて喜びたいくらいだ。
もっと近くで見たい…私がそうお願いする前に、ユリウスは赤ちゃんを私の顔のすぐ横まで抱いてきてくれた。
「ほら、挨拶しろよ」
赤ちゃんは、元気に、力いっぱい、泣いている。元気で、良かった…
良くわからない気持ちがこみ上げて、目から涙がこぼれた。
「こんにちは、初めまして…レオニーダ。私が、ママだよ」
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