過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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55: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/06/16(日) 22:09:07.86 ID:WbsrO5Z60

「俺は、ムサイに載ってたんです。終戦直前に、フラナガン機関のあるサイド6から出航して…」

サビーノが言うと、男はさらに驚いた表情を見せた。

「まさか、お前、フラナガン機関にいた子どもなのか?」

「はい。あのとき、助けてもらったうちの一人です」

サビーノの言葉を聞くと、男はほほ笑んだ。それから、

「そうか…そいつぁ…なんだ、奇妙なこともあるもんだな…」

と言うと声を殺して笑い出した。

 おい、ちょっと。何がどうして可笑しいんだ?

わかるように説明しろとは言わないが、しかし、説明は一応してくれ。

でないと、状況を飲み込もうにも飲み込めん。

 「他の子もいるんです。今は、このマークさん達に助けられて、捕まってた連邦の基地から逃げてる途中だったんですけど…

 まだ、部屋に4人」

そうだった。忘れていた。部屋にハンナ達がいるんだ。戻って隠れるように言ってやらないと。

 俺はそう思い直して立ち上がる。

「サビーノ、ここにいろ。俺は部屋に行って、ハンナ達と逃げる手だてを考えてくる」

「逃げる、ね」

俺の言葉を聞いた男がそう言ってニヤッと笑った。

それから、首を左右にコキコキと鳴らしながら立ち上がるとふぅと改めてため息をついた。

「そう言うことなら、いっちょ手伝ってやるよ。こんなとこで会った記念だ。

 あのとき助けたお前らを、今日もう一度助けるってもの、悪かねえ」

どうやら手伝ってくれるつもりらしい。何者かは知らないが、こんな状況だ。人数は多ければ多いほどいい。

それに、軍人なら、戦力にもなってくれるかもしれない。

「俺はマーク。マーク・マンハイムだ。つい数日前までは連邦軍中尉だった。よろしく頼む」

男に名乗ると、彼も俺に向き直って

「ジョニー・ライデン、元ジオン軍少佐だ。俺の名、覚えといて損はないぜ、マーク」

と、ニッと不敵に笑って返事をした。




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