過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
1- 20
565: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/08/14(水) 22:52:23.36 ID:p5dyD009o

「レオナ、今日は一緒にお出かけしようと思ってきたんだ」

私はレオナを体から離して、そう言った。でも、それを聞いてレオナは少し複雑な表情をする。

「うーん、そっかぁ…」

「どうしたの?」

「今日ね、友達と遊ぶ約束してたの」

レオナはモジモジとそんなことを言う。友達が、出来たんだね。それは、なんだかすごく嬉しい響きだった。

「友達って?」

ユリウスがレオナに尋ねる。

「グレミーくんと、レイラと、マリオン!」

「ふうん」

それを聞いて、ユリウスは宙に視線を走らせた。何かを考えている感じだ。

「そうだったんだ…急に来ちゃってごめんね」

「ううん、約束は今度にしてもらってくるよ!みんなとはいつでも遊べるし!」

レオナはそんな優しいことを言ってくれる。でも、気を遣わせてしまうのは、なんだ気乗りしないな。

 「おやおや、これは、エビングハウス博士」

不意に、そう声がした。振り返ったらそこには、中年の作業着を着た男が立っていた。

「あぁ、モーゼス博士」

ユリウスは男の名を呼んだ。知り合いなの?

「アリス、紹介するよ。彼は、最近赴任してきた、クルスト・モーゼス博士。

 感応能力研究室所属で、あたしとは違う班なんだけけど」

ユリウスは私に博士を紹介してくれる。私はとりあえず立ち上がって、モーゼス博士に手を差し出した。

「アリシア・パラッシュです。人間工学を専門にしています」

「ご丁寧に。クルスト・モーゼスです。

 電子工学を専門にしてるんですが、なんの因果か、ここで世話になることになりましてね」

モーゼス博士は私の手を握った。見かけは横柄な人かと思ったけど、意外と紳士だな。

「モーゼス博士、アリシアは…」

「エビングハウス博士のアレ、ですな。噂はかねがね聞いております」

「あー、まぁ、そうなんだ」

ユリウスはなぜだか照れた。違う、ユリウス、ここは胸を張るところ!



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
837Res/1090.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice