過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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657: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/02(月) 20:13:39.78 ID:KrMwBe1wo




 気が付いたらあたしは、ベッドに横たわっていた。

起き上がろうとして体を起こしてみたら、ひどいめまいがして、座っているのもやっとなくらいだ。

 しかたなくまた横になって、あたりを見渡す。ここは、シャトルの居住スペースだ。

あたし、死んじゃったりしてないよね?大丈夫だよね?

 そんな心配をしてたら、ひょっこりとレオナが顔を出した。

「マライア!」

レオナはあたしが目を覚ましているのに気が付いて、フワッと宙を飛んでベッドに飛び込んできた。

「良かった…目を覚まさないから、心配してたんだよ…」

レオナは半べそになってそう言ってくる。

そっか、アムロのゼータの中で寝ちゃって、それから…どれくらい経ったんだろう?

「どれくらい寝てたの?」

あたしが聞くと、レオナは宙を見据えて

「んー、3、4時間くらい?」

「なんだ、ちょっとじゃん」

あたしが言ったらレオナはプウっと頬を膨らませて

「それでも!心配だったの!」

と怒った。もう。怒らなくたっていいじゃんか、こっちはヘトヘトだったんだから。

 そんなやりとりをしてたら、エビングハウス博士も部屋にやってきた。

「あぁ、もう目が覚めたか」

博士はそんなことを言いながらあたしに近寄ってくる。その手には、注射器が握られていた。

「ふらつきがひどかったろ?ずいぶんと派手に能力を使ったみたいだったからな。

 念のために、睡眠剤を打っといてやったんだ」

「睡眠剤?」

「あぁ、知らなかったか?能力の使い過ぎは、脳への負担が大きいんだ。回復のためには、睡眠が一番なんだよ」

博士はそう言って笑う。それから、あたしの腕を消毒して、注射器の針を刺した。

「これは中和剤。ふらつきがすこしはマシになるだろうが、正直、もう少し寝ててもらった方が良い」

「ありがとう、ございます」

あたしは、なんだかため息が出てしまった。そう言えば、エンジンの音が聞こえない。

どこかの港にでもいるのかな?それとも、アムロ達の船の中?

今、状況はどうなっているんだろう?マリは大丈夫かな?

 なんだかいろいろと聞きたいことがいっぱいだ。待って、整理しよう…

とりあえず、安全かどうか、と、マリの容体だけでも聞いておかなきゃ、安心できない。

「今は、どこにいるの?」

「アムロさん達の船だよ。月へ送ってもらってるの」

レオナが答えてくれる。

「マリは、大丈夫?」

「うん。あの子は、もっと元気。ラウンジでルーカスとおしゃべりしながら、アイス食べてるよ」

アイスか…あたしも食べたいな…甘い物。まぁ、でも、とにかく、無事なら良かった。
 


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