過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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668: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/03(火) 21:45:33.53 ID:TIniHMsXo

 パタンペタンと廊下を歩く音がした。

ホールのドアに目をやったら、ユーリさんが、眠そうな目を擦りながら、ホールに入ってきた。

「あぁ、ユーリ。どうしたの?」

レオナの表情が一段と明るくなる。

「あー、いや、マリのやつにベッドから蹴り落とされて、な」

ユーリさんはボリボリと頭を掻きながら大あくびをして、私達のソファーに崩れるようにして腰を下ろしてきた。

「ユーリさんも、飲みますか?」

「うん、頼むよ」

私は、開いていたグラスに氷を入れて、バーボンを注ぐ。彼女は、グラスを口元に近づけてクンクン、と匂いを嗅いだ。

「これ、なんだ?」

「バーボン。トウモロコシが原料の、ウィスキーの一種」

私が説明したら、彼女はふぅん、と鼻をならして、グラスに口を付けた。それから、ニコッと笑って

「いいな、これ」

と言ってくれた。アヤのお気に入りだし、そう言ってもらえると私も嬉しい。

 「ユーリさんは、これからどうするつもりなの?」

私は彼女に聞いてみた。

「うーん、レオナは今、ここに住んでるんだろう?それなら近くに家でも借りて住まわせてもらえれば、それがいい。

 さすがにアタシやカタリナまで住まわせてもらうわけにもいかないしな」

ユーリさんはそんなことを言った。レオナの家族なら、まぁ、義理の親、みたいなものだし、

私としては全然かまわないんだけど、逆に気を使わせちゃうかもしれない、ってことを考えたら、

その方がお互いに安心できるかもしれない、なんてことも思う。

「このペンションを紹介してくれた不動産屋さんがいい人だから、今度一緒に連れて行くよ」

「ホントか?それは助かる」

私が言ったら、ユーリさんは本当に嬉しそうな顔をしてそう返してくれる。

「ユーリはお医者さんなんだよ、レナさん」

「そうなんだ!それなら、開業できるようなスペースのある物件が良いかもね。

 ここじゃぁ街の中心に総合病院があるだけで、風邪やなんかだと、混んじゃってて行きづらかったりするんだよ。

 町のお医者さんがいてくれたら、みんな助かると思う」

「町医者、か。ここでならそれも、悪くないかもなぁ」

ユーリさんは、宙を見つめて、ニコニコしながらグラスのバーボンを空けた。

お代わりいるかな、と思って、バーボンの瓶を手に取ろうと思ったら、

ユーリさんは急に、隣に座っていたレオナにしなだれかかった。

 


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