過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/09/03(火) 21:44:43.34 ID:TIniHMsXo
「久しぶりの地球は、どう?」
「うん。ここは、やっぱり、暖かくて、気持ちが開いて行くね」
レオナはそう言って、また笑った。
「お母さんのこと、残念だったね…
私もさ、戦争で家族をみんな亡くしちゃったから、辛かっただろうなっていうのは、なんとなくわかるよ」
「レナさんも、そうだったね…。でも、私行って良かったよ。
いろんなことを思い出して、辛くて壊れそうになったこともあったけど…
私、ママやユーリに愛されてたんだな、守ってもらえていたんだなって分かった。それが、すごく嬉しかった」
レオナがグラスを傾ける。窓から差し込む月明りで、きらりと彼女の瞳が輝いたのが見えた。涙、かな。
「ね、レナさん」
グラスをテーブルの上に置いて、レオナが改まって声を掛けてくる。
「ん、なに?」
私が首をかしげて聞くと、レオナはとても優しい笑顔で
「ここに住もう、って言ってくれて、ありがとう。
レナさんやマライアに会えなかったら、私、今こうしていることもできなかったって思う。本当に、ありがとう」
なんて言ってきた。
お礼を言われるようなことじゃないよ、レベッカのこともあったけど、そうでなくたって私達はけっこう、
誰にだってこんな感じなんだ、って言おうかとも思ったけど、止めておいた。せっかくの、レオナの言葉だ。
私も、レオナに言ってげないと、ね。
「レオナこそ、ありがとう…レベッカを産んでくれて、守ってくれて」
私がそう言ったら、レオナは少し照れたみたいにして笑った。でもそれから、またちょっと真剣な表情で
「これからも、よろしくおねがいします」
と言って、また笑った。
「うん。こちらこそ!」
それ以上、言葉はいらなかった。
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