過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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672: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/03(火) 21:49:26.96 ID:TIniHMsXo

「ほらほら、マライア。もっと飲むでしょ?」

そんなレオナがあたしのそばにやってきて、ウィスキーをソーダで割ったのを持ってきてくれた。

あたしは礼を言ってそれを受け取ったら、レオナは嬉しそうな顔で自分のグラスをあたしに押し付けてきた。

なんだかその笑顔がかわいすぎて赤くなっちゃいそうだったけど、とにかくあたしはレオナのグラスに自分のをぶつけてから、

ゴクゴクと中身をあおった。あぁ、おいしい、幸せだぁ。

 「っと、アタシはお肉いただいちゃお!」

子ども達との遊びをひと段落させて戻ってきたユーリ博士も楽しんでいるようで、

BBQコンロから焼いたお肉を何枚かお皿に乗せてあたしとレオナのところにやってきた。

博士は、レオナにお茶のグラスを催促して一口貰うと

「うはぁーこれ、最高だな!」

と満面の笑みを見せて言った。見ない。あたしは、その顔は見ない!見たらヤバいから、絶対に見ないんだ!

「レオナは、こんな良い人たちと一緒に暮らしてるんだな」

博士は肉を食みながらそんなことをしみじみ言ってくる。

「そうなんだ。すごく暖かくて、明るくて、優しくて、私、だから、ユーリ達のことをちゃんと思い出さないとって、そう思った」

「記憶操作だなんて、モーゼス博士も妙なことをしたもんだ。気でも使ったつもりだったのかな、あの人」

「私は、そうだったんだと思ってるよ」

レオナは少しさみしそうな表情で言った。

「そう言えば、昨日、レナちゃんに不動産屋に連れてってもらって、ペンションのすぐ近くに良い家を見つけたんだ。

 一階が店舗に使えるようになっててな。そこで町医者やりながら、のんびり暮らしすることに決めたよ」

それはナイスアイデアだね。総合病院はいつも混んでて診察行くにも半日は覚悟しなきゃいけないから、

フラッと行って気付けのお薬くれたりとか小さい子の風邪なんかを診てくれるところがあったら、みんなうれしいと思うし。

 「あー、はしゃいだはしゃいだ!」

そんなことを言いながら、アヤさんが楽しそうな余韻を引きずって、あたし達のところにやってきた。

なにをするのかと思ったら、イスに座っていたあたしをグイッと担ぎ上げた。

うぇ!?うそ、流れとかいっさい無視で!?

あたしはアヤさんの肩の上でジタバタ暴れてみたけど、こうなってしまったら、もう覚悟を決めるしかない。

 アヤさんはそのまま、ザバザバと海に駆け込んで、あたしを放り投げた。身を丸く縮めて、

いっぱいに息を吸って、ザブン、と海中に落っこちる。

腰までもない浅瀬だから、すぐに体制を立て直して、立ち上がった。

と、思ったらアヤさんがすぐ目の前にいて、あたしに組み付いて、両腕を取って、脚を払って、また海中に引き倒した。

アヤさんがそのままあたしに圧し掛かってくる。

 なに、なんなのアヤさん、なんか今日は、すごく執拗だよ!?

 わけがわからず抵抗していたら、不意に、アヤさんの声がした。

「心配した」

え…、と思って振り返ったら、アヤさんが、見たことのない悲しい顔をしていた。
 


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