過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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774: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/09/24(火) 01:49:45.43 ID:J9ii/eyso

マリオンなら、分かってくれるかもしれないな、なんて、話をしてから思った。感性豊かなこの子のことだ。

もしかしたら、イメージを伝えれば、理解してもらえるかもしれない。

「マリオンはさ、絵を描いたりしないの?」

ついでにそのことも聞いてみた。

「絵、ですか?」

「うん、そう。そう言うの、好きそうだなってずっと思ってたんだ」

私が言うと、マリオンは首をかしげた。

「あんまり描いたことないです…」

「そうなんだ…今度さ、みんなで一緒に描いてみようよ!ロビンとレベッカと私で写生大会!面白そうじゃない?」

ちなみに、アヤもマライアも、絵はひどい。

なんでなんだろう、ロビンとレベッカに「ライオンさん描いて!」と言われた二人は、

ロビン達の子ども用の図鑑を見ながら、アヤはトカゲのような生き物を、マライアは…得体の知れない怪獣を描いた。

二人の絵を見たロビンとレベッカの表情は忘れられなくて、思い出すだけで吹き出しちゃいそうだ。

動物なんて図鑑を見なくたって、一種の記号みたいなものじゃない?

マルを描いて耳を付けて、Uをふたっつ並べたみたいな口を描いて黒い鼻をクリクリ描いてあげて、

くるくるタテガミを付ければライオンになるのにね。

牙がいっぱいあって今にも火を噴きそうなのとか、毛並みを再現しようとして鱗みたいになっちゃうのは、全然わからない。

「…それ、楽しそう、ですね」

マリオンはそう言って笑ってくれた。



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